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[特別座談会]就職活動時期が変わる…体育会学生の在り方を考える(前編)

ゲキサカ / 2015年1月8日 16時0分

神田「90年代の代表選手は大卒選手が多かったですよね。相馬直樹さんや齊藤俊秀さん、望月重良さんに大岩剛さん。大学はトップレベルに行くための登竜門でもありました。横山さんは、どういった活動をされていたのでしょうか」

横山「自分は浪人して早稲田大に入ったのですが、当時は『サッカーでは無理だ』と感じていて、『良い企業に就職したい』というのが本音でした。だから、大学3年の夏には就活サイトに登録して、就活をしていました」

山田「一般企業に入りたかったの?」

横山「はい。ただ、入るためには会社のことをあまりに知りませんでした。どういう会社か分からないと就活も始まらないので、まずは情報収集をして、そこから興味のある会社にいる大学OBから話を伺い、その中で自分の考え方を固めて方向性を見つけていましたね。12月や1月は大学サッカーもシーズンオフになって時間が結構あったので、その期間に会社の説明会にも行っていました」

神田「その間、プロサッカー選手というのは、どういう位置付けとして考えていたのですか」

横山「先ほど『サッカーでは無理だと感じていた』と言いましたが、プロサッカー選手になりたい気持ちはもちろんありました。でも、なりたいからといって簡単になれるものではなく、スカウトされなければプロにはなれません。試合でアピールしようという思いはありましたが、サッカーで将来どうするという気持ちはあまりなかったですし、とりあえず就活を頑張っていました。それでも、矛盾しますが、面接で『もし、プロへの道が開けたら(内定や選考を)辞退させて頂きます』という話もしていたんですよ(笑)」

神田「僕は04年に早稲田大を卒業しましたが、『本気でプロを目指しているなら、就活している時点で負けだ』みたいなことを言われていました。横山さんのときに、そういう話はありませんでしたか」

横山「『就活をしていたら、プロは無理だろう』という雰囲気はありましたが、自分は浪人して大学に入ったので、就職浪人はしたくなかったんですよ(笑)。ですから、両方やるしかないと思いましたし、頑張って両立させるしかなかったですね。本気でプロを目指している人は就活はしていませんでしたが、結局スカウトされないこともありました」

神田「就活で練習を抜けることもあったと思いますが、サッカーに影響はありましたか」

横山「練習は全部出ていて、空いた時間を使って就活をしていました。自分は5社ほど受けましたが、今は数十社受ける人もいるみたいなので、部活と就活を両立する難しさもあるかもしれませんね」

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