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[選手権]5度目の挑戦で準決勝突破した前橋育英、初の決勝「絶対に勝つ」

ゲキサカ / 2015年1月11日 17時7分

[選手権]5度目の挑戦で準決勝突破した前橋育英、初の決勝「絶対に勝つ」

 第93回全国高校サッカー選手権は12日、埼玉スタジアム2002で決勝を行う。10日に開催された流通経済大柏高(千葉)との準決勝をPK戦の末に制し、5度目の準決勝挑戦で初めて勝利した前橋育英高(群馬)は激闘から一夜明けた11日、午後1時30分から埼玉県川越市の尚美学園大グラウンドで約1時間30分のトレーニング。同じく初優勝を懸けた星稜高(石川)との決勝戦を勝利し、群馬県勢初の日本一になる意気込みだ。

 98、99、01、そして08年度と過去4度全て敗れていた準決勝をついに突破。その勢いも後押しに全国制覇を狙う。この日、クロスへの対応などで最終調整した前橋育英のU-19日本代表MF渡邊凌磨(3年)は「優勝しなかったら何も意味がないので、絶対に勝ちたいです」と意気込んだ。前日の準決勝では0-1の後半45分にMF鈴木徳真主将(3年)の劇的な同点ゴールで息を吹き返し、PK戦の末に勝利。チームの歴史を塗り替えたが、選手たちは大興奮の勝利から切り替え、最大の目標である日本一だけを見据えていた。山田耕介監督は「食事やミーティングの時の様子とか、普通です」と説明。選手たちに浮かれた様子は見られない。

 準決勝は初挑戦だった98年度から17年かけてついに勝利。ただ、鈴木が「時間かけたくないですね」と話したように決勝での初勝利に時間をかけるつもりはない。前橋育英はかつて一度経験している全国大会決勝で勝利している。09年夏の全国高校総体。FW皆川佑介やMF中美慶哉、MF小島秀仁らを擁した前橋育英は、初めて準決勝を突破して臨んだ決勝で、米子北高(鳥取)を2-0で下して初優勝を飾っている。その時のように、選手権でも初の決勝を制して日本一の座を掴む。

 決勝で戦う星稜とは昨夏の全国高校総体準々決勝で対戦。FW青柳燎汰(3年)と渡邊のゴールによって2-1で勝利している。星稜が雪辱の念を持って挑んでくることは間違いない。ただ、選手たちは受け身になるつもりはない。鈴木は「相手は選手権前回準優勝で、一昨年はベスト4で慣れがあると思う。だから構えるというよりは、オレらが全身全霊で戦いに行く」。前日の劇的勝利によってチームは「最後まで諦めないこと」の大切さを改めて学んだ。もしも劣勢に立たされることになっても選手たちは動じずに勝利だけを目指して戦い続ける。

「前回インターハイ優勝した時に(山田監督は)『こんな内容で胴上げしたくない』と逃げちゃったらしいので、今回は胴上げしたいです」と鈴木。指揮官が納得するように自分たちの持ち味であるプレッシングで相手を封じ、パスワークなどのコンビネーションからゴールを奪って勝利する。そして、恩師を胴上げして初の日本一を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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