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“因縁”の敵将…「ドーハの悲劇」に出場していたイラク監督

ゲキサカ / 2015年1月15日 17時49分

“因縁”の敵将…「ドーハの悲劇」に出場していたイラク監督

 16日のグループリーグ第2戦で日本代表と対戦するイラク代表のラディ・シュナイシル監督が15日、試合会場のブリスベンスタジアムで公式会見に出席した。

 12日の第1戦でヨルダンに1-0で競り勝ったイラク。日本に勝って連勝すれば、最終節を待たずに準々決勝進出が決まる可能性もあるが、指揮官は「ヨルダン戦では良い結果を出せたが、日本は強いチーム。ヨーロッパでプレーしている選手も多い」と警戒した。

 イラクはアジア杯前にハキム・シャキール前監督を解任。今大会はカタールSCの監督を務めるシュナイシル監督が暫定的に指揮を執っているが、日本にとっては“因縁”の敵将でもある。

 93年10月28日にカタールのドーハで行われたアメリカW杯アジア最終予選最終戦。日本はイラクに勝てば、初のW杯出場が決まる歴史的な一戦だったが、2-1でリードしていた後半アディショナルタイムに同点に追いつかれ、W杯出場を逃した。いわゆる「ドーハの悲劇」だが、シュナイシル監督はこの試合にイラク代表DFとしてフル出場しており、日本が1-0でリードしていた後半10分には同点ゴールも決めている。

 日本メディアから当時の思い出を聞かれた指揮官はうなずきながら笑みを浮かべ、「あの試合は我々にとっても重要な試合だった。W杯に行くチャンスがあったんだ」とコメント。イラクも勝てば、他会場の結果次第ではW杯に出場できる可能性があった。「しかし、日本と引き分け、イラクも日本もW杯に行けず、サウジアラビアと韓国がW杯に出場した」と、22年前の出来事を懐かしそうに振り返った。

(取材・文 西山紘平)
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