「NIKE MOST WANTED」選手権の悔しさぶつけた前育FW佐藤翔生「高校生のうちにできることをやろうと」

　世界で戦える若き才能を発掘する世界的なスカウトプロジェクト、「NIKE MOST WANTED」の関東セレクションが25日、埼玉県のレッズランドで開催され、10選手が2月21日に開催されるジャパンファイナル進出を決めた。全国高校選手権準優勝の前橋育英高から挑戦した3年生FW佐藤翔生は選手権でメンバー入りした選手ではない。それでも「NIKE MOST WANTED」の櫛山匠スカウトが「体勢は悪かったけれど狙っていく驚きのプレー」と評した思い切りの良いロングシュートでアピール。意外性のあるプレーに加えて仕掛け、パスでも評価されて関東セレクションを突破した。悔しい思いもこの「NIKE MOST WANTED」にぶつけている佐藤が意気込みを語った。

以下、佐藤コメント
―受けようと思った理由を
「自分のチームである前橋育英高校でメンバーに入れず、最後の試合に出場することができないっていう悔しさもあり、そして選手が選手権で2位になってくれたというそのプレーできる喜び、高校生のうちにできることをやろうと思って挑戦しました」

―ギリギリになってから決めた
「いえ、このNIKEのセレクションに登録できるようになった日にすぐ行いました。ここは絶対に受けようと」

―海外への強い憧れがあった?
「自分は、南アメリカの方でプレーしたいなと思っています。海外サッカー、身体能力が高い選手がいる中で自分もプレーしたいなというのがありました」

―きょうはどういうプレーを出そうと?
「人数の多いセレクションであるので、自分の持ち味のドリブルや縦に抜けるプレーだったりを多くすることを自分でイメージしてやりました」

―それは出せた?
「1本目、2本目に関しては持ち味の縦へのドリブルや抜け出しができたと思います」

―意外性のあるロングシュートへの評価もあったが
「あの場面は自分のファーストプレーだったので、必ずシュートで終わりたかった。中を見たらDFが結構固まっていたので、左足で狙うという形を取りました。枠には行ったけれど、パワーが足りなかったです」

―緊張はしなかった?
「緊張はして入ったんですけど、最初の練習で結構ほぐれて。リラックスしてできました」

―この後、ファイナルへ
「選ばれるために自分の持ち味を精一杯出して、あと1か月あるので、自分のプレースタイルを戻して、ファイナルでは120パーセントの力を出していきたい」

―ゲキサカを通して、見てもらいたい部分などあれば
「仕掛ける部分であったり、粘り強さであったりを見て頂ければと思います」

(取材・文 吉田太郎)