[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.50]四日市中央工FW伊藤圭都(2年)_泥臭く走る「17」の後継者
ゲキサカ / 2015年2月12日 7時30分
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[2.7 ジャパンユーススーパーリーグ 四日市中央工高 4-2 星稜高 時之栖Hグラウンド]
名門・四日市中央工高のエースナンバーは「17」。今年の「17」は過去のどの「17」よりも泥臭く走るストライカーだ。FW伊藤圭都(2年)はこの日、U-18日本代表のFW小林颯(2年)と2トップを組んで先発。前半9分、タイミングの良い飛び出しで右MF木下史也(2年)のアーリークロスを引き出すと、正確なコントロールから右足シュートをゴールへ流し込んで先制点を奪う。さらに後半開始直後には再び抜け出すと、GKとの1対1から右足ループシュートでゴールを破った。
2得点の活躍もさることながら、最も印象的だったのはその走りだ。樋口士郎監督もこの日頑張りが光った選手として伊藤の名を挙げていたが、最前線でのハードワークがとても光っていた。ひたむきにかけ続けた前線からのプレス。たとえ、間に合わなくても最後の一歩まで力を抜かず、ボールを動かす相手選手に何度もスライディングタックルを試みていた。
「他のチームのFWは足速かったりすると思うんですけど、自分は足が速くないので運動量でカバーして、守備でチームに貢献したいと思っています」。確かにスピードが優れている訳ではない。それでも切り替え速く、ボールを失ってもすぐに全力で奪い返そうとしていたFWの存在は相手にとって嫌だったはずだ。
全国大会に出場できなかった昨年、守備の重要性を学んだ。「去年、自分出ていたんですけど、その時は守備の意識も全然薄くて試合でも全然走っていなかった。裏抜けることしか考えていなくて。でも、守備をすれば、チームが楽になる。意識してやっていきたい。あと、点取りたいです」。意識を変えたFWはこの日、裏への抜け出しと運動量を武器に日本一軍団からの白星に貢献した。
同学年のチームメートにはU-18代表で、1年時から試合に出続けている小林がいる。実績を見れば、エース格は小林。だが1月の新人戦で小林は1年時から背負っている「16」を着け、「17」は伊藤が背負った。最初はプレッシャーだった。新人戦準決勝は7-0だったにも関わらず伊藤は無得点。3得点を奪った決勝も勝敗の行方がほぼ決した後の3ゴールだった。悔しい思いもしているが、今は「17」の責任を果たすことに集中している。「17番というのは絶対に点獲らないといけない番号で当然プレッシャーもあるんですけど、(小林)颯が獲ったらそれよりも多く取りたいです。練習試合でも全部の試合で勝負にこだわりたい。そのためにも自分が点取らないといけない」と宣言。「17」にふさわしい活躍を見せるため、伊藤は走って、守備をして、そして点を獲ってチームに白星をもたらす。
[写真]四日市中央工の伊藤はこの日2得点に加えて守備で奮闘。この日は練習ユニフォームの「37」を着用
(取材・文 吉田太郎)
『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!▼関連リンク
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