[MOM1318]鹿児島実DF大南拓磨(2年)_注目CBが競り合いの強さとスーパークリアでチーム救う
ゲキサカ / 2015年2月14日 1時9分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.13 九州新人大会予選リーグ第1節 鹿児島実高 2-1 筑陽学園高 読谷村陸上]
CBへ転向してまだ1年半ほど。だが、名門・鹿児島実高の森下和哉監督も「能力が高い」認める注目のCBだ。愛知県の名古屋FC出身のDF大南拓磨(2年)は元々FWだったが、高校入学後にCBへ転向。「ミスしたら失点なので、責任感が違います」というCBでの経験はまだまだ浅い。身体能力に頼ってしまう場面も見られるが、185cmの高さと「50mは6秒を軽く切る」(森下監督)というスピードを兼備している。
「将来は競り合い、対人で絶対に負けない選手になりたいです」という大南はこの日、空中戦で頭一つ抜けた高さを披露していた。昨年のエースで191cmの超大型FW前田翔吾とのトレーニングなどから成長させてきた空中戦。「翔吾さんは先に飛んでも後から飛んできて跳ね飛ばされるので。先にいかにポジション取りするか」と意識してポジショニングを学んできたことは自分自身を成長させたと感じている。
その高さはこの日も相手を十分に悩ませていた。だが、本人は前に跳ね返すことができなかったボールもあったことを反省。それでも、大南とCB山田正稔主将とのコンビは特に後半、追い風に後押しされてダイナミックな攻撃を繰り出していた筑陽学園の攻撃をPAで凌いでいく。
そしてハイライトは後半24分のシーン。ゴール前の混戦から筑陽学園MF後藤拓翔(2年)が放ったシュートが無人のゴール方向へ飛んでいったが、カバーに入った大南はゴールラインすれすれでボールをかき出すスーパークリア。同点の危機を救った大南のビッグプレー後も相手の反撃を断ち切った鹿児島実が初戦を白星で飾った。
「その前のプレーが全然ダメだったので。守れたことは良かったけれど、失点したんでチャラかなと思っています」と大南。「チームが上に行けば自分も見てもらえる。無失点で行けば負けることはないので無失点で行きたいです」という目標を常にクリアして、より注目されるCBになる。
(取材・文 吉田太郎)
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