2ゴールのF東京FW武藤「チームを助けられたことが嬉しい」
ゲキサカ / 2015年3月7日 18時21分
[3.7 J1第1ステージ第1節G大阪 2-2 F東京 万博]
土壇場でチームを敗戦から救った。ディフェンディングチャンピオンのガンバ大阪との開幕戦を迎えたFC東京は、後半8分までに2点を先行される苦しい試合を強いられた。それでも、チームにはこの男がいる。昨シーズン、現役大学生ながら日本代表にまで上り詰めたFW武藤嘉紀だ。
後半30分、中央右寄りの位置からMF東慶悟が入れたクロスをFW前田遼一がヘッドで折り返す。これをPA内で収めた武藤は、DF丹羽大輝を背負いながら反転して左足でシュート。これがゴールに決まり1点差に詰め寄った。さらに後半アディショナルタイムには、相手DFのクリアーミスをコントロール、浮き球に対して右足を振り抜き、距離のある位置から鮮やかなシュートをゴールに叩き込んだ。
2ゴールでチームに勝ち点1をもたらした武藤だが、自身の出来には満足していなかった。「ゴール以外は、酷い内容だった」と反省する。それでも、2つのゴールについては大きな自信になったようだ。
同点ゴールを振り返り、「浮いたボールだったので、とにかく枠に入れることを意識しました。あとは運任せで、右側を狙ったら最高のコースに行った。(ボールには)ドライブもかかって、少しブレていた。あんなに良いコースに行くと思いませんでしたけど、結果的にああいうゴールになったので打って良かった」と、白い歯をこぼす。
この「思い切って打ち込みました」という2点目以上に、会心の出来だったのは1点目のゴールだ。「自分的には、1点目の方がすごく考えられた部分があります。ファーストタッチからゴール前で反転して、しっかり相手とか、GKとか、空いているコースとかを見て打てた。ちょっとFWらしい泥臭いゴールを決められた。チームを助けられたことが嬉しい。今日に関しては迷惑を掛けていたので、チームを救えるゴールを決められたのは嬉しい。アウェーの地で、3冠を取っている王者に対して、この勝ち点1はすごくポジティブな材料」と喜んだ。
自信を深め、プレーの幅も広げている武藤は、今シーズン、リーグ得点王という目標を打ち立てている。「プレーの質はもっともっと上げていかないといけないけど、今日こうやって1試合目で2点獲れたというのは、肩の荷が下りたと思うし、かなり力も抜けてこれからもプレーし続けられるかなと思う」と、開幕戦を終えて手応えを口にした。
(取材・文 河合拓)
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