霜田委員長が語ったハリルホジッチ新監督招聘の経緯と期待
ゲキサカ / 2015年3月12日 22時37分
日本代表の新監督に前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏が就任することが正式に決定した。12日に開かれた日本サッカー協会の理事会で承認された。理事会後、原博実専務理事と霜田正浩技術委員長が記者会見を行った。
以下、会見要旨
●霜田正浩技術委員長
「本日、技術委員会から推挙したハリルホジッチ監督が理事会で無事、承認いただき、正式決定の運びとなったことを報告します。交渉の経緯や選考理由を途中で話すことは難しかったですが、ようやく正式に決まったので、あらためて交渉の経緯や選考理由について、簡単ではありますが、説明したいと思います。
2月3日にアギーレ監督との契約解除が決定となり、技術委員会として新しい日本代表監督を選任しないといけないという事情になりました。そこから技術委員会としては2つの方針を決めました。一つは3月に開幕を控えたこのタイミングでJリーグの現職の監督を引き抜かない。そして、海外から外国人監督を招聘する場合、アジアを勝ち抜いて世界に出て、世界で勝つことを目的に監督を選ぶのであれば、世界を知っていて、世界を経験している経験豊富な監督を連れてくることにトライしようと。
経歴的に素晴らしい監督であっても、会ったことも話したこともない監督にいきなりオファーをすることはできません。まずはいろんな監督と話して、情報を収集し、現在の契約状況がどうなっているか、サッカー観はどうか、サッカーの哲学はどうか、日本代表監督の意欲はあるか、モチベーションはあるか。そういういろんな情報を収集することを先決としました。約10日間、2週間近く情報を収集し、一度日本に持ち帰り、もう一度技術委員会を開いて、情報を収集した監督の中からだれを選任するのがいいか、だれから交渉するのかがいいかを議論しました。そういう手順を踏んで交渉にあたりました。
2月22日に技術委員会を開き、そこから会長、原専務理事、法務委員会、協会の幹部の方にも報告し、条件を設定し、そこから交渉にあたりました。その時点で技術委員会としては、過去の実績、経験、実際に会った感触や人柄、人となり、そういったことを全部踏まえたうえで、ハリルホジッチ監督に一番に交渉してみようということになり、26、27日の2日間かけて、彼といろんな話をしました。
決して日本サッカー協会の条件が素晴らしかったわけではないが、彼はいろんな国の代表監督のオファー、いろんなクラブ、ビッグクラブのオファーを断って、日本代表を選んでくれました。非常に高いモチベーション、高い意欲で日本代表の新しいプロジェクトをやりたいと言ってくれ、条件等でも大筋合意したので、それを本日の理事会に推挙させていただいた」
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