得点へのこだわり見せる野洲の注目レフティー、MF林雄飛「最近は絶対獲れると確信している」

　今年の野洲高のキーマンと言える存在だ。MF林雄飛(新3年)は柔らかいボールタッチと強気のドリブル、そして質の高いオフ・ザ・ボールの動きが魅力のレフティー。“セクシーフットボール”こと野洲1年時から期待を集めていたMFは、最終学年へ向けてより結果にこだわる意欲を口にし、見事にそれを数字で示している。3月31日まで行われたミズノカップでは2試合連続ゴール。全国舞台での爆発なるか、プロ注目MFの今年の意気込みとは?
　
●野洲高MF林雄飛(新3年)
―ミズノカップは、チームとして満足できない大会に(予選リーグ敗退)
「1試合目負けたところでガクッと来てしまったところがあった。1試合目勝っていたら優勝していたやろうし、でも1試合目負けたら(みんなの)テンション下がる」

―年末のGO FOR 2018 CUPは凄く強かったということだが
「新チームやったし、みんながむしゃらにやっていた」

―今年の野洲については村上(魁)君も強いと言っていたが、過去2年のチームとの違いは?
「基本(のテクニック)が違うのと。あとはみんな分かり合っているし、セゾン(FC出身)の人も多いし、ずっと中学校からやってきて、ボクらの代は(下級生の時から)結構出ていていけるんじゃないかなと」

―そのチームの中で自分自身の役割は
「試合では絶対に点獲るし、アシストするし、最近は絶対獲れると確信している」

―自分のどの部分を見てもらいたい?
「オフの動きっすかね。見て欲しいという訳じゃないけれど、自分の中で考えているというか、一番そこが大事かなと思いますね。(先の先を読むとか)」

―テクニックや左足に注目が集まるけれど
「(オフの動き)それが前提の上でという感じですね」

―今年の目標を
「チームとしては選手権は必ず全国行きたいし、そこでどうチームとしてやっていけるか。そこが楽しみっちゃ楽しみですね」

―個人としては?
「プロっていうのも入ってどうなるんかなっていうのを見たいし、今活躍しているプロの選手がどうしてんねんやろうという。自分の目で見てみたいし、その(プロ入りする)ために結果が必要やと思うし、そのために点にはこだわっている」

―得点はアピールにもなる
「世間的にはそうやないすか。昔やったら(自分自身は)そんな点とか別にいらんかった。でも周りの人たちはそこを見る」

―ポジションはシャドーの位置がベスト?
「ずっとそこで出ているし、サイドもできますけれど、ゴールに近いところでやりたい」

―代表への意欲は?代表戦を見たりする?
「見てても・・・もっと行ったらいいとか自分やったらこうするなとか、否定ばっかりです。見るならバルセロナの試合。何考えているか伝わるし、凄い見てて面白いし、深いなという感じです。パスは出せるけれど、もしもここに出しても次の展開が見えない。そう考えてパスを出している人が11人全員とは言えないですけど、それでも中盤にいる人全員は凄えなと思います」

―自分自身のこの点に注目とか、これは言っておきたいということがあれば
「別の取材でも書いたんですけど、『全部見ろ』と」

(取材・文 吉田太郎)