これぞ守護神!! 完封の浦和GK西川「サポーターに笑顔で帰ってもらえる」

[5.2 J1第1ステージ第9節 浦和 1-0 G大阪 埼玉]

　守護神がビッグセーブで勝ち点3をもたらした。2位のガンバ大阪をホームに迎えた首位の浦和レッズだったが、好機をなかなか得点に結び付けることができずに、後半31分にはMF遠藤保仁に直接FKでゴールを脅かされる。しかし、ここで立ちはだかったのがGK西川周作だった。

　西川はしっかりと遠藤の動きを観察していた。「ヤットさんが縦に助走に入ったんです。だから、縦回転で落としてくるのかなと予想していました」。遠藤のFKは枠を捉えたものの、西川が反応。左手に触れたボールはクロスバーに当たって弾き出され、G大阪に得点を許さなかった。

「ボールに触ってクロスバーに当たりました。掻き出せれば一番良かったですけどね」と苦笑した西川だったが、「ヤットさんはFKでいろいろなことをしてくる選手です。日本代表で一緒にやっている経験が今日は生きたかなと思いました」と読み通りのビッグセーブに胸を張った。

　さらに、FWズラタンのゴールで1-0として迎えた後半アディショナルタイムには、6戦連発中のFW宇佐美貴史の至近距離からのシュートをストップ。「宇佐美選手が注目されている分、止めれば浦和が注目されると思っていたので、そこはチャンスだと思っていました」と相手エースを無得点に封じ込めたことに笑顔を見せた。

　この日は5万3148人もの観衆が、埼玉スタジアムに詰め掛けた。昨季は優勝が懸かった第32節でG大阪と対戦し0-2の敗戦を喫し、最終的に逆転での優勝を許した。だからこそ、リベンジの思いは強かった。「去年、ここで負けていたので、その経験を生かして戦えました。去年のリベンジという意味でも勝てたのは良かったし、サポーターの方に今日は笑顔で帰ってもらえるのがすごくうれしいです」と声を弾ませた。

(取材・文　折戸岳彦)▼関連リンク
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