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[総体]セットプレー2発決めた東北が延長戦で聖和学園に勝利し、3年ぶりに全国へ:宮城

ゲキサカ / 2015年6月8日 22時13分

 そして迎えた延長前半の3分、またしても東北はCKのチャンス。小野寺の正確なキックは頭一つ抜け出た伊藤の頭を正確に捉え、シュートが聖和ゴールに叩き込まれた。共にベガルタ仙台ジュニアユース出身の小野寺と伊藤。伊藤が「長年一緒にやって来たのでヘディングするには最高のボールを送ってくれた」と小野寺を誉めれば、小野寺も「一人だけ高く飛んでいたので決めてくれると思った。貴海さまさま」と伊藤を誉めた。息の合った2人のプレーで東北は逆転に成功した。その後は最後まで圧倒的な走力と球際の強さを見せた東北が、聖和学園の反撃を抑え、そのまま試合終了。2-1で勝利した東北が3年ぶり14回目の優勝を決めた。

 昨年は全国の舞台に立てなかった東北だったが、今年は中盤でボールをつなげる選手を揃え、高い位置でボールを奪ってからのショートカウンター攻撃がよく機能した。2ゴールでヒーローとなった伊藤は「小野先生の厳しいトレーニングを積んできたので、最後まで走りきれると不安は全くありませんでした」と厳しい走り込みの成果が勝利につながったことを喜んだ。「今日も後半ラストで同点に追いついて逆転したので、粘り強く東北魂を忘れずにやりたい」と小野寺は全国大会に向けて強い意気込みを見せた。

 一方の聖和学園はプリンスリーグ東北8試合で16ゴールを叩き出し、得点王争い独走状態のFW谷田の不調が響いた。体調不良もあってか普段なら絶対に決めるであろうシュートも枠を外すか、GK鈴木の正面で、無得点に終わった。前半圧倒的に優位な試合展開だっただけに「決めるときに決めなければ・・・・・・」と聖和学園・加見成司監督も再三の決定機を決めきれなかったことを悔やむしかなかった。

(取材・文 小林健志)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

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