トップ下で"違い"を出したい香川「すべての試合の積み重ねがW杯に出る」
ゲキサカ / 2015年6月9日 21時21分
5月30日のDFBポカール決勝(ドルトムント1-3ボルフスブルク)から10日あまり。他の欧州組より遅れて5日に合流してから、インターバル走などきつめのフィジカルメニューをこなしてきたMF香川真司(ドルトムント)は、「ここ2、3日は落としているし、明日もリカバリーの時間はある。試合は2週間ぶりくらいなのでやってみないと分からないけど、ハードなトレーニングをしてきたので自信を持ってピッチに入りたい」とイラク戦へ向けて意欲を見せた。
イラクとはアギーレジャパン時代の1月にアジア杯グループリーグ第2戦で対戦し、日本は本田圭佑のPKで1-0で辛勝している。
香川が抱いている印象は「技術的に高い選手も数名いるし、フィジカル的にも強い選手がいるので、厳しい相手」ということ。ハリルジャパン3戦目となる11日の対戦では、「しっかりボールを支配し、その中で監督が要求する前の速さだったり、守備の仕方だったり、奪ってからの攻撃だったりをピッチで表現したい」と戦いのポイントを挙げた。
そんな中、香川はザックジャパン時代ともアギーレジャパン時代とも違う、トップ下のポジションで最初から勝負できるという状況にいる。
「トップ下は自分が一番得意としているポジション。みんなが結果を残したいと思っている中で、そこを決めるのは個人のスキルと、持っているものを表現できるかできないか。明後日の試合はしっかりとチームの中で個人として結果を残せるようにやっていきたい」と力を込めた。
大半が非公開となったこの日の練習では守備に費やす時間が長かったという。その中で強調されたのは「プレスの仕方」(香川)。「ブロックを敷くところと前からいくところのメリハリをはっきりさせたい」というプランをチームは持っている。
「監督も4年後を見据えている。親善試合だろうがW杯だろうが、こういうところからの積み重ねがW杯に出る。しっかり準備して、しっかり勝ってシンガポール戦に備えられるようにしたい」。そう言い、香川は口元を引き締めた。
(取材・文 矢内由美子)
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