白クマのぬいぐるみと一緒に帰国、安藤「大切にしたい」
ゲキサカ / 2015年7月7日 20時8分
女子W杯で準優勝した日本女子代表(なでしこジャパン)が7日、成田空港着の航空機で帰国した。骨折のため途中離脱し、決勝前に再合流したMF安藤梢もチームと一緒に帰国。空港の到着ロビーでは松葉杖をFW岩渕真奈に預け、足を引きずりながらも自力で歩いて、出迎えたファンの前を通った。
成田市内のホテルに場所を移して行われたメディア対応にも立ったまま対応。「個人的にはケガでピッチに立てなかったので悔しい思いが強いですが、それ以上にこういう形でもう一度決勝に連れて行ってくれて、最高の仲間と一緒に、その一員としてやれたことを誇りに思います」と、チームメイトへの感謝を述べた。
6月8日に行われたグループリーグ初戦のスイス戦で左足首を骨折。同14日に帰国し、手術を受けた。「バンクーバーでみんなと別れたとき、みんなはバスで次の会場に移動したけど、自分はタクシーに乗った。自分だけバスに乗れなかったときはつらかった」と振り返る。
「このW杯に懸けていたので、ケガで離脱するなんて想像もしていなかった」。ショックを隠せずにいた安藤だが、「日本に帰る前から仲間が元気づけてくれて、自分が前を向けるようにしてくれた」と語る。「手術のときも全員で動画を送ってくれて、『手術がんばってね』というメッセージをもらった。常に一緒に戦っている気持ちだった」と、帰国中のエピソードも明かした。
決勝まで勝ち進めば、安藤がバンクーバーに戻ってくることは決まっていた。チームはベンチに背番号7のユニフォームを着せた白クマのぬいぐるみを持ち込み、安藤を含めた“23人”で戦ってきた。チームは一丸となって勝ち上がり、安藤は決勝前日の今月4日に再合流。アメリカとの決勝戦はベンチながら“一緒に”戦うことができた。
白クマのぬいぐるみについて「自分が背負って帰ってきました」と笑顔で語った安藤。「自分がいなくなっても、チームの一員と思ってもらえてうれしかった。(ぬいぐるみは)大切にしたい」と、大事な仲間の気持ちがこもった宝物になった。
自身の負傷に関しては「個人差はあるけど、だいたい全治3か月と言われている」という。来年にはリオデジャネイロ五輪もあるが、「まずはケガを治して、応援してくれているみなさんに元気な姿を見せたい。その先にオリンピックもあると思う」と、まずはリハビリに専念するつもりだ。
(取材・文 西山紘平)
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