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スパイク職人による刺繍や補修も…最高の一足を提供する“部活生の聖地”

ゲキサカ / 2015年7月8日 18時0分

スパイク職人による刺繍や補修も…最高の一足を提供する“部活生の聖地”

 サッカーショップKAMO原宿店地下1階にある「adidas Craftsman Center(アディダス クラフトマンセンター)」では、スパイクやユニフォームへの刺繍のほか、スパイクの修理や補修、フィッティング調整など、さまざまなサービスを提供している。

 店内の工房にいるのが、“スパイク職人”の上野浩二さんだ。日々の接客の中でスパイクに関わるさまざまな悩みや要望を聞きながら、一人ひとりにマッチしたスパイクを提案。自らの手で加工を施し、“世界で一足”のスパイクに仕上げてくれる。

 アディダス クラフトマンセンターでは、いったいどんなことができるのか。上野さんに詳しく聞いた。

「まずはシューズのカスタマイズ。カスタマイズというのは、自分の足に合わせてシューズのフィット感や履き心地を調整することです。シューズの横幅を広げたり、ステッチを施して革の伸びを抑えたり、さまざまな加工を行います。シュータンがズレないように縫い付けて固定することもありますね。

 練習や試合で消耗したシューズのリペア、つまり修理も行っています。アッパーの革が破れたり、ソールが剥がれたりして履けなくなったシューズを直すこともありますし、足に馴染んだお気に入りのシューズを長く履くための補修も施します」

 クラフトマンセンターには、アディダスが独自に開発した3D足型計測機も常設。足型を正確に計測し、一人ひとりの足に合ったシューズ選びをサポートしている。

「足の長さや足幅、甲の高さなど、足型を正確に計測することで、自分の足の特徴を知ってもらい、そのうえでどういうシューズが合うのかを話し合います。自分の足の特徴、どんな靴が自分に合うのかを知ることで、スパイクも選びやすくなります。そうやって選んだスパイクを履いてもらって、まだ違和感がある場合には部分的に加工してアレンジする。『こういうこともできるんだよ』というのを教えてあげると、高校生は結構ハマって、向こうからもいろんな要望が出てきたりしますよ」

 自分の足にフィットしたスパイクを履くことで「足にストレスを感じず、プレーにより集中しやすくなる」と話す上野さん。実際に利用者からは「今まではスパイクに足を無理やり合わせている感じだったけど、クラフトマンセンターができてからは足にスパイクが合わせてくれるような感覚になった」という声をもらうことも多いという。

「足に違和感があると、どうしてもそこに意識がいきがちです。どんなに素晴らしいシューズでも、履いている人の足に合っていなかったら良いパフォーマンスは出せません。フィット感には個人の感覚もあるので、数ミリの違いでストレスに感じることもあります。私は最後の隠し味というか、そういう感覚で調整しています。ちょっと手を加えて、その人の足に合うようにアレンジする。それによって違和感がなくなれば、顔の表情や動作ですぐに分かります。子供たちはフィット感を口で説明したり、表現したりするのが難しいですから、そういう表情や仕草を見ながら、最適な一足、カスタマイズ方法を提案するようにしています」

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