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14戦ぶり先発出場、3分でゴールの大宮MF渡邉「J1とJ2のレベルは全然違う」

ゲキサカ / 2015年7月23日 1時57分

[7.22 J2第25節 大宮3-0横浜FC NACK]

 右サイドハーフで大宮アルディージャのチーム最多8ゴールを挙げているMF横谷繁がベンチスタートとなった横浜FC戦。代わりに先発出場したMF渡邉大剛は、キックオフから3分で結果を出した。

「ゴールなり、アシストなり、できれば点に絡みたいなと思っていました。でも、一番はチームが勝つために自分のプレーができればなと思っていました」

 開始早々から試合の主導権を握った大宮は、前半3分に左サイド深い位置でMF泉澤仁からのパスを受けたFW家長昭博がPA内へドリブルで切れ込む。DFの背後をとった渡邉が、1タッチでボールをゴールに押し込んだ。

「アキ(家長)が抜け出して、最初にマイナスのボールが来るかなと思ったら、一つドリブルした。裏に走り込めばパスが来るなと信じて走った」と、渡邉は振り返る。一方、パスを出した家長は「フリーになってドリブルで侵入できました。誰が動き出してくれるかなと思って中を見たら、大剛さんが動いてくれた」と、意思疎通ができた得点だったと話した。

 久しぶりの先発となった渡邉は「先制点は、僕個人としては精神的に大きかった」と話すが、この1点がチーム全体をラクにしたことは間違いない。3分後には家長が加点、後半にも泉澤がダメ押しゴールを決めて3-0で収めた勝利は、満足できるものだろう。

 渡邉も「早い時間帯に点が取れて、相手をゼロに抑えられました。ボールを大事にしながらゲームを進められたと思います」と、一定の満足感を示す。しかし、「後半は相手もパワーをかけてきたし、相手がボールを握る時間が長かった。カウンターから3点目をとれましたが、もう少し遅攻、速攻を織り交ぜて、ボールをキープできれば余裕を持った試合展開ができると思います。前節も外から見て感じたことですが、まだまだ改善の余地はあります」と、課題を挙げることを忘れない。

 2位との勝ち点差が11に広がったが、大宮の選手たちは満足していない。「やっぱり、J1とJ2のレベルは全然違いますからね。J2の中でしっかり結果を残しつつ、僕たちが目指すのはJ1で上位に入ること。だから満足は全然できないですね」。久しぶりの先発出場で先制点を挙げ、チームも3-0の勝利を収めた。その直後でも、「準備時間は短いですが、最高の結果を出せるように準備します」と、渡邉は4日後の試合に集中していた。

(取材・文 河合拓)

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