[クラブユース選手権(U-18)]上手さに荒々しさも加えた大宮ユースが屈指の好カードを制す!!
ゲキサカ / 2015年7月23日 5時28分
[7.22 日本クラブユース選手権(U-18)大会GS第1節 大宮ユース 1-0 C大阪U-18 敷島補助]
第39回日本クラブユース選手権(U-18)大会が22日に開幕し、グループステージ第1節が行われた。Dグループの注目カード、高円宮杯プレミアリーグWEST首位のセレッソ大阪U-18(大阪)とプレミアリーグEAST2位の大宮アルディージャユースが激突した一戦は、大宮がMF長谷川元希の決勝ゴールによって1-0で勝利。最激戦区・Dグループで好スタートを切った。
「正直、難しいかなと思った」。大宮のU-18日本代表候補のGK加藤有輝(3年)はC大阪、広島ユースというプレミアリーグWESTの強豪2チームに加え、プリンスリーグ東海首位の磐田U-18も入ったDグループの戦いが困難なものになることを予想していたという。中でも最も勢いのあるC大阪との初戦は、ピッチ状態の悪さもあってやはり簡単な試合にはならなかった。それでも「初戦勝つことによって流れを掴めると思っていたので、みんなこの試合に懸けていた。相手もWESTで首位なので、チャレンジャーという気持ちで戦ったことがいい結果に繋がった」と加藤。鮮やかなパスワークを売りとする大宮が、意識的に加えてきた荒々しさも武器に勝ち点3をもぎ取った。
試合序盤、流れはC大阪にあった。序盤から運動量で差をつくるC大阪に対して大宮は試合の入りが悪く、やや受け身になっている選手も見られた。馬力ある動きでボールに絡むU-18日本代表FW岸本武流(3年)擁するC大阪は、左のU-18日本代表DF舩木翔(2年)、右の堀江大騎(3年)と質の高いキックを繰り出す両SBからの配球を含めて長いボールを活用して大宮を押し下げていく。2分には舩木を起点とした攻撃からFW井上泰斗(3年)がフィニッシュ。11分にはMF斧澤隼輝(2年)との連係から堀江がクロスを入れると、岸本を経由したボールをMF丸岡悟(3年)が左足で打ち込んだ。
大宮も左SB朝妻佑斗(3年)やU-18日本代表MF黒川淳史(3年)が積極的に仕掛けるシーンもあったが、セカンドボールの攻防戦で圧倒され、前半半ばの飲水タイムまで流れを変わられなかった。それでもC大阪の勢いがやや収まると、大宮も自慢のパスワークで対抗。33分には相手のミスを突いたFW川田拳登の折り返しを黒川が左足で狙う。さらに34分、右タッチライン際で相手ボールを絡め取ったMF松崎快(3年)が中央へ運んで川田へつなぐと、川田がスルーパス。左中間からPAへ斜めに走り込んできた長谷川が右足シュートをゴールへ叩き込んだ。大宮の伊藤彰監督が「あれだけのプレッシャーが来ることは分かっていた。でも、そこで解放して逃がしてやればチャンスはあると思っていた。いいタイミングで仕事してくれた」と評した一撃で大宮がリードを奪った。
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