“じゃない方”卒業ゴールを誓う武藤
ゲキサカ / 2015年7月31日 23時22分
昼間の酷暑が日没とともに多少緩和された武漢。日本代表初選出となったMF武藤雄樹(浦和)はハリルジャパン初トレーニングを終えると、「すごく暑いと聞いていたけど、風もあって、日本のほうが暑い気がする。楽しんでやったし、規律がすごくあって、締まった感じだった」と、涼しげな表情を浮かべながら言った。
初の代表合宿では、ミーティング中にバヒド・ハリルホジッチ監督の鋭い眼光に射貫かれ、パワーを注入されたという。
「目が合うとガッと来ているので、目を離せない。すごく気持ちも伝わるし、話も聞きやすい。言葉にも目ヂカラにも強さを感じるので、それに僕も乗っかって、そういう強さを出していきたい」
ミーティングでは指揮官から「この大会で絶対に勝とう。練習は少なくて(状況は)厳しいが、そういう状況でもしっかりと日本の強さを見せよう」とハッパをかけられた。その中でも特に攻撃の選手に対して強調されたのは、ゴールを奪うことだ。
「監督は(6月の)シンガポール戦で引き分けたことが相当悔しかったようだった。『前(攻撃)の選手は点を取らないとダメだ』という言葉をもらったので、とにかく点を取るという部分を表現していかないといけない」
アピールするべきポイントは、運動量や前線でボールを引き出してチャンスをつくるプレー、仕掛けるプレー。「海外組がいる大会だと、たぶんなかなか呼んでもらえなかったと思う。こういうチャンスはなかなかない。この大会でも与えられるチャンスはそう多くはないと思っているので、短い時間の中でも結果を出していきたい」と意欲を燃やしている。
所属の浦和でブレークし始めたころは、自らFW武藤嘉紀(マインツ)を引き合いに出し、「じゃない方の武藤」と言ったこともあった。今回は“いじられギャグ”を卒業する絶好の大会。「とにかくゴールにこだわってプレーしたい。結果を出して先につなげていきたい」と目に力を込めながら誓った。
(取材・文 矢内由美子)
●東アジア杯2015特集
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