[MOM1423]横浜FMユースDF坂内祐太(3年)_決勝T初出場、初経験の右SHで決めた決勝ヘッド!
ゲキサカ / 2015年8月1日 21時24分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.1 日本クラブユース選手権(U-18)大会決勝 横浜FMユース 5-3 大宮ユース ニッパ球]
3-3の後半35分、左サイドでボールを持った横浜F・マリノスユースMF遠藤渓太は「関節視野で少し見えていた」と逆サイドに位置する背番号2の姿を確認していた。そして遠藤が左足でPAへ向けて蹴り込んだボールに猛スピードで飛び込んできたのは、そのDF坂内祐太(3年)。「何も考えないで」頭で合わせたボールはニアサイドを破る決勝ゴールとなった。
坂内は本来、インターセプトや運動量に自信を持っているSB。だが今大会はグループステージこそ2試合に先発したが、決勝トーナメントに入ってからは出場機会がなかった。この日が決勝トーナメントでは初出場でそれも、後半20分からピッチに入る坂内に松橋力蔵監督が指示したポジションは右SH。坂内にとっては、初めて経験するポジションだった。
「呼ばれて『行くぞ』と言われてSBで出るのかなと思ったら、SHで出ると聞いてびっくりしたのもあったんですけど、逆に1個上で初めてのポジションだったので、緊張せずにリラックスして入ることができた」。経験がないポジションだったから、逆に気負わずに試合に入ることができた。そして同時に坂内はひとつの目標を持っていた。「点は取りたいな、と」
そして、ひとつ決めていたことがある。それは、逆サイドで遠藤がボールを持った際は「ゴール前にっていうのがありました」。クラブユース選手権の関東予選の横浜FCユース戦で坂内は遠藤のシュートのこぼれ球からゴールを決めている。当時のポジションはSBでSHとは違ったが、彼がボールを持ったらゴール前に入っていくということは決めていた。そして35分、遠藤と「目が合った」と感じた坂内はゴール方向へ猛然とダッシュ。そしてピンポイントクロスを頭で決めてヒーローになった。
「素直に嬉しいです」と坂内。大舞台で決めた決勝ゴールの喜びは非常に大きかった。だが、それに浸っているつもりはない。「右SBとして試合に出て、冬の大会はレギュラーで活躍したい」。ヒーローは決勝ゴールについては照れた仕草を見せながらも、それに満足することなく、しっかりとした口調でレギュラー奪取を目標に掲げていた。
[写真]後半35分、決勝ヘッドを決めた坂内中心に喜ぶ横浜FMユースイレブン
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
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