前半の2点のリードを活かせず…柏は甲府と勝ち点1分け合う
ゲキサカ / 2015年8月30日 22時38分
[8.30 J1第2ステージ第9節 柏2-2甲府 柏]
ACLでは広州恒大に敗れたもののリーグ3連勝中の柏レイソルは、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦した。第2ステージでリーグ最小失点の柏(6失点)と、それに次ぐ甲府(7失点)による一戦だったが、点の取り合いの末に2-2の引き分けに。勝ち点1を分け合った。
ACL準々決勝・広州恒大戦(●1-3)から中4日で戦う柏は、広州恒大戦の先発から2選手を入れ替え。FWエデルソンを3トップの左に、MF秋野央樹をインサイドハーフに配した。
前節・神戸戦(○1-0)で5試合ぶりの勝利をおさめた甲府。その神戸戦のスタメンからはMF稲垣祥に代えてFW阿部拓馬を起用した以外は変更はなかった。
[スタメン&布陣はコチラ]
最初にチャンスを得たのは、アウェーの甲府だった。前半11分、ハーフライン付近でのFKをDF山本英臣が左サイドに展開すると、MF阿部翔平のクロスがPAのFWバレーに通る。バレーのシュートはゴールマウスに向かったが、柏の守護神・菅野孝憲がゴールを割らせない。
ボールは回せるが、ゴール前を厚く守る甲府守備陣を崩せない柏は前半18分、エデルソンが敵陣でボールを奪うとそのまま中央に切り込んでミドルシュートを放ったが、クロスバーを越えていった。
前半27分、甲府のCKをしのいだ柏はカウンターに出る。自陣からドリブルで持ち上がるMFクリスティアーノが右サイドのエデルソンに展開すると、最後はゴール前につめたクリスティアーノがヘディング。第1ステージに続いてクリスティアーノが古巣のゴールネットを揺らし、柏がリードを奪った。
先行した後は甲府に押し込まれる時間をつくられたもののゼロでしのいだ柏は、クリスティアーノの浮き球のパスに反応したMF武富孝介がPAでフリーでシュートを打つ。しかし、ボールはゴールポストに跳ね返されて2点目を挙げることができなった。
それでも柏は再びCKからの逆襲でゴールを陥れる。前半42分、甲府の右CKの流れからボールを奪ったDF鈴木大輔がエデルソンへ。そのまま一気にゴール前に人数をかけて攻撃、エデルソンからクリスティアーノへとつながると、クリスティアーノがGKとDFの間に入れたグラウンダーのクロスをファーサイドのFW工藤壮人が押し込む。エースの今季8点目でリードは2点に広がる。
2点のビハインドで後半に入った甲府は、3分、DF津田琢磨が入れたクロスをバレーが落とすと、阿部拓が右足を一閃。矢のようなボレーシュートがゴール左隅に刺さり、1点を返す。さらに18分、ショートコーナーを使った甲府は、MF下田北斗のクロスをPAの阿部拓が胸トラップでコントロールし、シュートを放つ。ボールはゴール右隅に向かったが、これはGK菅野が好守でしのいだ。
甲府は柏ゴール前にハイボールを入れて攻勢をかけると後半25分、MF阿部翔平のクロスを阿部拓、DF土屋征夫が頭でつなぎ最後はFW伊東純也がヘディングシュート。ボールはゴールポストにはね返されてしまい、一度はGK菅野がつかんだが、ボールをこぼしてゴールを割ってしまう。試合は2-2の振り出しに戻る。
3枚の交代枠を使い切り、逆転を狙う甲府だが3点目は遠い。勝ち越し弾を奪いたい柏は、クリスティアーノが直接FKを狙う。ボールは甲府DFに当たってゴールに向かったが、GK河田晃兵がキャッチ。4分のアディショナルタイムを経ても両チームに3点目は入らず、2-2の引き分けで90分は終わった。
柏の連勝は3でストップ。甲府は今季初の連勝は叶わなかったが、3連敗中と苦手としている日立柏サッカー場から勝ち点1を持ち帰った。
(取材・文 奥山典幸)
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