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[プリンスリーグ関東]タフに戦えるようになったクラセン王者・横浜FMユースと夏の成長見せつけた前橋育英の熱戦は3-3ドロー

ゲキサカ / 2015年8月31日 13時49分

[プリンスリーグ関東]タフに戦えるようになったクラセン王者・横浜FMユースと夏の成長見せつけた前橋育英の熱戦は3-3ドロー

[8.30 高円宮杯プリンスリーグ関東第12節 横浜FMユース 3-3 前橋育英高 小机]

 大会期間中に一戦一戦成長を遂げて日本クラブユース選手権を制した横浜F・マリノスユースと、高校総体予選決勝で桐生一高に敗れ、この夏を「リベンジの夏」と位置づけていた前橋育英高との高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プリンスリーグ関東第12節は、まさにその意地と意地が激しくぶつかり合う激戦となった。

 前半ペースを掴んだのは、横浜FM。クラブユース選手権優勝の原動力となったFW中杉雄貴、エースのFW和田昌士を怪我で欠いていたものの、同大会で得点王を獲得したMF遠藤渓太、FW渡辺力樹が積極的な仕掛けでリズムを掴んだ。

 21分にカウンターからPKを獲得した前橋育英に先制を許すが、直後の25分に同じくPKで同点に追いつくと、26分には鮮やかな右サイドの崩しから、FW西田優太が逆転弾を叩き込んだ。その後も遠藤がカットインから強烈なシュートを放つなど、終始ペースを握った横浜FMは2-1で前半を折り返すと、後半開始早々の2分にも遠藤が難しい角度から強烈な一撃を打ち込み、リードを2点に広げた。

 だが、前橋育英がここから「夏の成長」を見せつけた。総体予選決勝後、「基礎練習を徹底して行った。クロス、ヘッド、パス。もう一度自分たちの足下から見直すつもりで徹底した」と山田耕介監督が語ったように、チーム全体で『原点回帰』。FW野口竜彦は「僕らは背の高い選手がいないけど、その分、クロスの精度、中に入り込む質を上げて、競り合いにも勝つ事を徹底した」と口にしていたが、基礎練習の徹底がチーム力の底上げを実現した。

 前橋育英は徹底したサイド攻撃で主導権を握り返すと、26分には右MF佐藤誠司のカットインからPKを獲得し、これを自ら決めて1点差。37分には佐藤の右からのクロスを、ファーサイドで野口がヘッドで叩き込んだ。

 壮絶な打ち合いは3-3で決着した。前半から後半開始直後までは、横浜FMがクラブユース選手権優勝の勢いを見せつけ、その後は前橋育英が「夏の成長」を見せつけた。追いつかれた横浜FMも、「クラセンを経験して、チームとして誰かに頼る事無く、タフに戦えるようになった。捉え方によっては、ひっくり返される可能性がある中で、それはさせなかった」という松橋力蔵監督の言葉通り、前橋育英の勢いに完全に飲み込まれる事無く、GK原田岳を中心に勝ち越し点を与えなかった。

 双方が高いモチベーションを持って自己表現したからこその、白熱した3-3のドロー劇。試合終了後も、雨の日産フィールド小机はその「熱」をかもしだしていた。

(取材・文 安藤隆人)▼関連リンク
【特設】2015 プリンスリーグ関東

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