好守で“締めた”両守護神…柏・菅野「これもサッカー」、浦和・西川「逆に燃えた」
ゲキサカ / 2015年9月12日 6時45分
[9.11 第2ステージ第10節 浦和 1-0 柏 埼玉]
幾度となく危機を救った。序盤から浦和レッズに主導権を握られた柏レイソルは、ゴールを脅かされる場面を何度も作られる。しかし、そこに立ちはだかったのがGK菅野孝憲だった。前半24分にFW興梠慎三のシュートを体を寄せて防ぐと、同26分にはゴール前でフリーになった興梠のシュートを好反応を見せて弾き出した。
その後も菅野はビッグセーブを連発。前半44分のMF宇賀神友弥のボレーシュート、後半18分のMF柏木陽介の右足シュートと枠を捉える浦和のシュートをことごとくストップする。しかし同43分、高木の放ったシュートは横っ飛びした菅野の直前でバウンドを変え、決勝点となるゴールを献上してしまった。
技術的なミスが菅野にあったわけではない。しかし、不運な形での失点にも、菅野に言い訳はなかった。「GKをやっていればグラウンドが味方しないこともあるし、逆に味方してくれることもあります。どんなパフォーマンスをしても負けるときは負けるし、逆にパフォーマンスが悪くても勝つときは勝ちます。こういうことを含めてサッカーです」。
この日の試合は菅野のパフォーマンスがあったからこそ、“締まった”試合になったとも言える。それは、浦和GK西川周作にも同じことが言えるだろう。前半37分のDFエドゥアルドのヘディングシュートをきっちりストップすると、後半27分にはMFクリスティアーノの強烈な直接FKを弾き出し、同29分にはFW工藤壮人に体を寄せてシュートコースを限定して絶体絶命の危機をしのぐなど、菅野に負けない好パフォーマンスを披露した。
試合後、西川は菅野に刺激を受けていたことを明かした。「GKが気持ちのこもったプレーをすることで、チームが締まります。菅野さんがすごい良いセーブをしていたので、これは負けていられないと逆に燃えました」。勝者と敗者に分かれた両守護神だが、両者ともに試合を“締める”パフォーマンスを見せたことに間違いはないだろう。
(取材・文 折戸岳彦)▼関連リンク
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