[プリンスリーグ東北]青森山田セカンドに敗戦・・・U-18代表佐々木、トップ内定小島欠いた仙台ユース3連覇逃す
ゲキサカ / 2015年9月21日 10時32分
[9.19 高円宮杯プリンスリーグ東北第17節 仙台ユース 1-2 青森山田高 泉パークタウンスポーツガーデンサッカー場]
19日、「高円宮杯U-18サッカーリーグプリンスリーグ東北」第17節が東北各地で行われ、宮城県仙台市の泉パークタウンスポーツガーデンサッカー場では、2位のベガルタ仙台ユース(宮城)と4位の青森山田高セカンド(青森)が対戦した。
首位の尚志高を勝点2差で追う仙台は、優勝のためには2連勝しなければ厳しい状況。前節聖和学園高に終了間際の失点で敗戦を喫したこともあり、必勝を期して試合に臨んだ。
ところが仙台のチーム状況は想像以上に厳しかった。U-18日本代表MF佐々木匠(3年)は全国3位という過去最高成績を挙げた「第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」終了後は、トップチームで調整しながらU-18日本代表の国内・海外遠征に招集される状況で、プリンスリーグ東北の試合には一切出場していなかった。
佐々木匠が不在の試合は夏までにも何度かあったが、追い打ちをかけるように負傷者が続出した。5日に行われた第15節仙台育英高戦で、16日にトップチーム昇格内定が発表された右SBのDF小島雅也(3年)が相手FWとの接触で負傷し長期離脱。穴を埋めるはずだったDF平澤健介(2年)も練習中の脱臼で長期離脱。もう一人の右SB、DF笹本悠貴(3年)は夏の大会後学業に専念していたため、右サイドバックの選手が誰もいない状況に陥った。
聖和学園戦では本来CBのDF郷家章人(3年)を右SBで起用し、DF樫崎桂太(2年)をCB起用したが、守備が安定せず敗戦したため、この日は本来ボランチもしくは左SBのMF熊谷奎哉(2年)を右SBで起用し、郷家をCBに戻した。
しかし、この急造布陣も立ち上がりうまく機能せず、青森山田セカンドの攻勢を受けた。そして4分、相手CKの際、ゴール前の混戦の中で、DF相原旭(3年)がハンドの判定を受けてPKを献上。5分、青森山田セカンドMF中村圭汰(3年)がPKを決めて先制した。重苦しい空気が漂う中、仙台も反撃に転じた。19分、仙台は右SH佐々木翼(2年)が駆け上がり、クロス。ゴール前に飛び込んだFW本吉佑多(3年)がシュートを決めて仙台は同点に追いついた。
これで落ち着くかに見えた仙台だったが、その後、青森山田セカンドのカウンター攻撃に苦しみ再三ピンチを招いた。攻撃も長身の本吉とFW吉田伊吹(3年)へのロングボールが多くなり、単調になってしまった。夏の全国大会ではロングボールを効果的に使ったダイナミックな攻撃は機能していたが、それに変化を付ける役目だった佐々木匠は不在。「相手は前回対戦した時も高さで攻めてきたので、絶対負けないようにとミーティングでも言っていた。ヘディングは強くないが気持ちで上回れた」と青森山田セカンド主将DF岡西享弥(3年)も語る通り、次第に青森山田セカンドはロングボールへの対処に慣れ、本吉や吉田が競り勝てなくなり、攻撃が機能しなくなっていった。
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