[プレミアリーグEAST]青森山田、終了間際の逆転で大宮ユースとの首位攻防戦制す!
ゲキサカ / 2015年9月21日 14時30分
[9.20 高円宮杯プレミアリーグEAST第15節 大宮ユース 1-2 青森山田高 NTT東日本志木総合グランド]
青森山田が後半勝負で首位決戦を物にした。高円宮杯U-18サッカーリーグ2015のプレミアリーグEASTは20日に第15節第2日を行い、首位の青森山田高(青森)は、2-1の逆転勝利で2位・大宮アルディージャユース(埼玉)との首位攻防戦を制した。
青森山田は序盤、ボールを奪うやいなや、右MF豊島祐希へとフィードを飛ばして徹底的に速攻を展開。対する大宮は10分過ぎから丁寧なポゼッションで攻撃を組み立て、試合の主導権を握った。左DF朝妻佑斗が高い位置を取ったり、MF山田陸が最終ラインまで下りたりと布陣を変化させながらフリーマンを作ってショートパスを交換。時折、CBから一気にFW藤沼拓夢へのロングパスを狙うなどアクセントもつけていた。
しかし、青森山田はベガルタ仙台入団内定のDF常田克人らを中心とした守備で応戦。大宮が攻めながら、スコアは動かないという時間が続いた。しかし、前半のアディショナルタイム、大宮は相手のミスを逃さずに突いた。左で抜け出したFW川田拳登がクロス。逆サイドまで流れたルーズボールをMF高柳拓弥がピックアップし、サポートに入ったMF松崎快にバックパスを送った。この時点で青森山田の守備陣はスライドし切れずに後手を踏んだ。「わざと流して、少し前に置いて相手のCBが食いつく瞬間に切り返した」と話した松崎は、カバーに来た相手と入れ替わるようなカットインから左足のシュートをファーサイドへたたき込んで先制点を挙げた。
青森山田は黒田剛監督が「0-0で行って、後半に仕掛けたかった」と振り返ったように、悔やまれる失点となったが、後半から最終ラインを押し上げて前線でプレッシャーをかけると、試合のペースを奪い取った。大宮のビルドアップは機能不全に陥り、セカンドボールを拾う青森山田が攻勢に転じた。そして34分、青森山田は右サイドから攻撃を仕掛けると、逆サイドに流れたクロスを左DF北城俊幸が折り返し、2年生ボランチの住永翔が鮮やかなミドルシュートを突き刺して同点とした。
後半は、時間が経つにつれて青森山田ペースが色濃いものになった。終盤、大宮は42分に投入したFW山本剛嗣が負傷するアクシデントが発生。交代枠を使い切ったため、山本がピッチを離れることで数的不利に陥った。青森山田は、この好機を逃さずに攻め切った。アディショナルタイムに、途中出場のMF吉田開がルーズボールの競り合いで倒されてPKを獲得すると、湘南ベルマーレ内定のMF神谷優太がきっちりとゴールへ蹴り込んで逆転。終了間際の劇的な勝利で首位攻防戦を制した。
リーグは約2か月の中断を挟み、残り3節で優勝を争う。青森山田は、2位に浮上した鹿島アントラーズユースとの勝ち点差は2。リードを守り切れるかどうか。素早いドリブルで攻撃を加速させたり、相手を引き付けて前方へパスを送ったりと攻撃の起点として活躍した神谷は「タイトルは、欲しい。そのためにここに来た。お世話になっている人たちを日本一の監督、スタッフにしたいし、僕たちも日本一のチームになりたい」と頂点を見据えた。
(取材・文 平野貴也)▼関連リンク
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