マインツとの古巣戦に臨むトゥヘル監督「ハードな試合を覚悟している」

　ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督が16日に行われるブンデスリーガ第9節マインツ戦に向け、会見を行った。クラブ公式サイトが伝えている。

　トゥヘル監督は昨年5月までマインツを指揮。今回初めて敵としてマインツの本拠地コファス・アレーナに乗り込むことになる。「妙な気分だ」と語るトゥヘル監督は、「マインツでは6年間指揮を執り、その後も1年間暮らしたので、自分にとって第二の故郷のようなものだ。2人の子供もマインツで生まれ、マインツで家庭を築いた。結果の上でもプロとしても、その間に成長できた」と古巣への感謝を表した。

　それでもドルトムントとしてはこれを機会に復調したいところだ。トゥヘル氏が監督に就任したドルトムントは今シーズン、クラブ最長記録となる公式戦開幕11連勝を達成したが、直近4試合は3分1敗と勢いに陰りが見られる。

　マインツを「非常に柔軟性があり、よく走り、ハードワークをいとわず、戦術的によく鍛えられたチーム。マインツで戦うことがどれほど厳しいことか、誰もがわかっている」と警戒するトゥヘル監督は、「以前の状態に戻りたい。そのためのプロセスを昨日始めた。練習では本当に切れがあり、注意してプレーしていた。それには満足できた。これをマインツで見せたい。ハードな試合になると覚悟しているけどね」と古巣撃破へ意気込んだ。

　ドルトムントは現在ブンデス2位につけているものの、首位バイエルンとは勝ち点7差。昨季王者に食らいつくためにも、新指揮官が「自分たちらしさと自分たちの持ち味を改めて見つけ、調子を取り戻せるかどうかが問われる」と位置づけるこの一戦で勝利を収めることができるだろうか。注目の一戦は日本時間17日午前3時30分キックオフを予定している。
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