[選手権予選]粘って、走って、DF東岡が延長FK弾!堀越が全国総体4強の関東一破る!:東京A
ゲキサカ / 2015年10月19日 15時3分
[10.18 全国高校選手権東京都Aブロック予選準々決勝 関東一高 1-2(延長)堀越高 大泉高G]
第94回全国高校サッカー選手権東京都Aブロック予選は18日に準々決勝4試合を行った。今夏の全国高校総体で東京都勢として9年ぶりとなる準決勝進出を果たした関東一高と91年度以来24年ぶりの全国選手権出場を狙う堀越高との一戦は延長戦の末、堀越が2-1で勝利。堀越は11月7日の準決勝で多摩大目黒高と戦う。
関東一は夏の全国大会でV候補の大津高や広島皆実高、清水桜が丘高といった強豪を打ち倒して堂々の4強入り。同大会優秀選手のMF冨山大輔(2年)、MF道願翼(3年)、FW岡崎仁太朗(3年)、岡崎とともに大会得点王(他2名)に輝いたFW鈴木隼平主将(3年)らを擁して今大会も本命視されていたが、その強豪を堀越が飲み込んだ。1-1の延長後半3分、堀越はカウンターからMF齊藤一輝(2年)のスルーパスに反応したFW照井基也(2年)が馬力ある動きで一気に抜けだそうとする。関東一はカバーしたCB鈴木友也(2年)がPAやや外側でのチャージでよくストップしたが、ファウルの判定。堀越にFKが与えられた。キッカーは同じく立候補したDF富樫草太主将(3年)を「信じろ」と制止したDF東岡信幸(3年)。「きょうは異様に落ち着いていて、入る気がしていた」という背番号20がゴール正面左寄りの位置から右足で巻くように狙った一撃が、鋭く変化して逆サイドのゴールネットへ吸い込まれた。
衝撃的な一撃が決まると、キッカーの東岡は飛び上がって富樫と歓喜の抱擁。勝利を信じて応援を続けていた堀越の応援席が沸き返った。このゴールで勝利へ大きく近づいた堀越に対し、関東一も諦めずに反撃する。だが、8分にDFのマークを振りきった岡崎がDF唐木澤友輝(3年)の左クロスに合わせた右足シュートは枠上。10分にも左クロスを鈴木隼が落とし、混戦から冨山が右足ボレーで狙ったが、GK横山洋(3年)と堀越の紫白の壁に阻まれてしまう。まもなく、大ピンチを全員で乗り越えた堀越の勝利を告げるホイッスル。関東一の選手権初出場の夢はここで潰えた。
堀越の佐藤実監督は「(関東一は)力的なところとかは彼らは凄く高い水準にありますし、それを全国で証明している。(それに対して)我々は何ができるか、関一さんが相手に決まってから1か月弱ですけど、準備してきました。粘り強くやるというところと、ゴール前いくら剥がされても点取られないようなことというのは彼らはひとつイメージがあった。非常によくやったかなと思います」。堀越は日大豊山高との2回戦で走り負けていたこともあってこの1か月弱の間、走力を重点的に強化。ナイターで行われた東京都2部リーグ戦の翌朝8時に集合して時間走(クーパー走)などのメニューを行うなど、かつてないほど走りこんできた。指揮官は「関一さんのレベルが高くて、ふつうにやったら勝てないのが分かっているから。それをやって初めて同じ土俵に立てるかな、というところだったので、そこをみんながやり切れたのは凄く大きかった」と振り返ったが、主将の富樫も「日大豊山戦が終わってから走って、メンタル面を鍛えられて、走ることだったり、攻められても耐えられるところは強くなったと思う」と走りで得られた力を勝因に挙げていた。
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