[選手権予選]前年王者の驕りなし。「一戦一戦、決勝のつもりで戦う」松山北が昨年決勝の再戦制す:愛媛

ゲキサカ / 2015年10月26日 19時12分

[選手権予選]前年王者の驕りなし。「一戦一戦、決勝のつもりで戦う」松山北が昨年決勝の再戦制す:愛媛

[10.24 全国高校選手権愛媛県予選準々決勝 松山北高 1-0 済美高 新居浜グリーンフィールド]

 第94回全国高校サッカー選手権愛媛県予選は24日、準々決勝を行った。前年王者の松山北高と4年ぶりの出場を目指す同準優勝校・済美高との対戦は、MF木藤佑也のゴールによって松山北が1-0で勝利。松山北は31日の準決勝で松山工高と対戦する。

 序盤は一進一退の攻防が続いた。まずは前半6分、中央でボールを奪ったFW曽根晃太から右サイドに展開し、済美がチャンスメーク。受けたMF秋山翔也が縦を抜け出し、ゴール前にクロスを入れる。逆サイドに流れたボールをMF山口颯也が中に折り返し、最後は中央の弓立薫がミドルシュートを打ったが、枠を捉えることができない。対する松山北も10分に、右サイドでのスローインからMF中川奨真、MF柳田悠希と繋いで左足でゴール狙ったが、GK山本寛太の好セーブに阻まれた。

「この2週間、済美との戦いに向けて準備してきた」(渡部尚久監督)松山北は、主将のDF夏井雄太が「相手は14番(FW福本拓海)にボールを集めてくるのは分かっていた。DFラインの距離感を縮めて、一人が抜かれても、カバーするように意識していた」と振り返ったように組織力で、相手エースのFW福本に自由を与えず。攻撃も木藤を起点にサイドから見せ場を作ったが、渡部監督の「済美は最終ラインが安定しているので、なかなか崩せないと思っていた」という読みが的中し、ゴール前まで持ち込むものの、なかなか歓喜の瞬間は訪れない。25分には右CKのチャンスを得ると、FW村上拓のヘディングから、FW田中宏武がシュートを打ったが、DFがブロック。こぼれ球をDF栗田響が詰めたものの、スコアを動かすことができずに、前半を終えた。

 チャンスを作りながらも、1点が遠かった松山北だが、「試合前から、後半が勝負だと声をかけあっていた」(夏井)と焦りの色はない。ハーフタイムには、「何度も何度も仕掛けていこう」という指示が出たように、後半も相手攻撃の特徴を抑えながら、テンポの良いパス回しで繰り返しゴールを狙った。だが、中盤が間延びしたことで有効な攻めができず、試合が動いたのは後半28分になってから。MF稲井雄大の右CKを木藤が反対サイドで、頭で合わせると、フワリと枠に向かったボールが、ゴールネット揺らした。「ウチの良さはリスタートの精度」と指揮官が胸を張るセットプレーで先制した松山北は36分に与えたFKから、FW曽根にダイビングヘッドを許したが、左ポストに助けられ、失点を回避。そのまま試合はタイムアップを迎えて、準決勝に駒を進めた。

 昨年は、総体予選と選手権予選ともに愛媛を制したが、今年の総体予選は2回戦で敗退し、「他のチームも結果を出そうと頑張っている。簡単に結果がついてこないことがよく分かったと思う」(渡部監督)。練習試合や、リーグ戦でも白星を落とすこともあり、「ウチは王者ではない。メンバーも代わったし、昨年は昨年、今年は今年。新しいメンバーで愛媛を獲ろうと声をかけている。一戦一戦決勝のつもりで戦っている」(渡部監督)と今大会に挑んでいる。

 準決勝の相手は夏の総体予選で敗れた松山工。夏井が「今年の総体は怪我で出られていなかったので、リベンジがしたい。先に引退した3年生のためにも、絶対に負けられない」と意気込むように、同じ相手に2回も負けるわけにはいかない。次戦も一戦必勝を誓い、2年連続での選手権に王手をかけるつもりだ。

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
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