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[選手権予選]「自分たちの代で全国に行く」。3年ぶりの全国を目指す松山工が大量得点で準決勝へ :愛媛

ゲキサカ / 2015年10月25日 8時29分

[選手権予選]「自分たちの代で全国に行く」。3年ぶりの全国を目指す松山工が大量得点で準決勝へ :愛媛

[10.24 全国高校選手権愛媛県予選準々決勝 松山工高 9-1 新居浜西高 新居浜グリーンフィールド]

 第94回全国高校サッカー選手権愛媛県予選は24日、準々決勝を行った。3年ぶり4度目の選手権を目指す松山工高と新居浜西高の一戦は、前半16分にマークしたFW野川稀生のゴールを皮切りに大量得点を奪った松山工が9-1で勝利。31日の準決勝では松山北高と対戦する。

「トーナメント特有の一発勝負という緊張感があり、難しい試合になった」。松山工の坂本哲也監督がそう振り返ったように、試合序盤は緊張から選手たちの動きは硬め。相手の出方を伺いながら、慎重に試合に入ったことも相まって、押し気味で展開しながらも簡単にはゴールが奪えない時間が続いた。それでも、8分には右のDF兵頭俊昭がクロスを入れると、こぼれ球をMF吉村泰成がシュート。ゴール前に転がったボールをFW徳永吉晟が押し込んだが、GK鈴木貫太の好セーブに阻まれた。

 次第にテンポの良いパス回しと、積極的な飛び出しで相手守備の綻びを生み、16分にはMF吉村がPAに抜け出した所を倒されてPKを獲得すると、野川が決めて先制に成功した。続く18分にも、中央の野川からPA左のFW徳永吉晟にスルーパスが渡ると、フォローに入ったMF日野貴登がゴール前にクロス。野川が頭で叩き込み、スコアは2点差に。27分には左CKからDF筑波柊がヘディング弾、39分には連係からMF越智楓岳がゴールを決めて、ハーフタイムを迎えた。

 前半のうちに4点差をつけて、試合の大勢を決めた松山工だったが、後半も気を緩めず。6分に野川のパスから、越智がゴールネットを揺らすと、12分にも左サイドでのボール回しから日野が加点した。25分にはシュートミス後に、左サイドを突かれ、FW小島偉央に得点を許したが、以降は「色んな選手がチームのコンセプトを対応してほしい」(坂本監督)という狙い通り、ピッチに送り出されたサブ組が次々に活躍。特に「本来ならばスタメンに入ってもおかしくない選手」と指揮官が評するFW大木秀仁が2得点1アシストと大暴れ。1年生FWの石井隆之介もゴールを奪ってアピールに成功し、最終スコアは9-1となった。

 今後に弾みがつくゴールラッシュで試合を終えたが、「相手のシュートをゼロで抑えようと思っていたのに、前後半に1本ずつ打たれてしまった」(兵頭)、「攻撃に重点を置きすぎて、守備がおろそかになっていた。失点はもったいない」(筑波)と口にしたように、試合後に選手からこぼれたのは、大量得点よりも守備の反省ばかり。坂本監督が「続けて2つミスをすると、失点になることが分かったと思う。今日の1失点は痛いけど、チームにとって勉強になった」と前を向いたように、次戦以降の糧にできるかが全国行きを左右する。

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