[選手権予選]3度目の選手権を目指す香芝が、上々の試合運びで初戦を制す:奈良

ゲキサカ / 2015年10月26日 20時48分

[選手権予選]3度目の選手権を目指す香芝が、上々の試合運びで初戦を制す:奈良

[10.25 全国高校選手権奈良県予選2回戦 登美ヶ丘高 0-3 香芝高 香芝高G]

 第94回全国高校サッカー選手権奈良県予選は25日、2回戦を行い、登美ヶ丘高と過去2度の選手権出場経験を持つ香芝高が対戦。後半に3得点を奪った香芝が3回戦へと駒を進めた。

 この日が初戦となった香芝が3年ぶりの選手権出場に向けて幸先の良いスタートを切った。序盤から、MF村田蓮太朗とMF杉本涼のダブルボランチを起点に、サイドへ素早く攻め込むと、5分には左の村田から、右サイドのDF玉木仁へと展開。深い位置からMF小川泰輝がクロスを上げてCKを獲得し、DF江藤真之介がヘディングシュートを狙ったが、登美ヶ丘GK木邨大輔の好セーブに防がれた。以降も登美ヶ丘を押し込んだものの、「初戦やから、慎重になりすぎたり、力んだりしていた」(米原勝監督)、「初戦の緊張や、全国に行きたい気持ちと不安が混じっていた」(DF池田敬志)と声を揃えたように、ゴールは生まれず。17分には江藤の直接FKがクロスバーに、28分には村田がPA左から打ったシュートが左ポストに阻まれるなど1点が奪えないまま、前半を終えた。

 後半は、「本当はレギュラーで出ないといけない選手だけど、怪我で出遅れている」(米原監督)MF西嶋悠斗と、FW東政徳の2枚を投入し、よりゴールを貪欲に狙う体勢に。積極的な選手交代が実を結び、後半21分には左サイドでの崩しからFW竹末蒼大が2人をかわし、先制点を奪うと、35分にも村田がPKを決めて突き放しに成功した。続く36分にも、竹末が中央をドリブルで仕掛けてゴール前まで持ち込んだものの、GK木邨に防がれ、3点目とはならず。このまま、試合終了かと思われたが40分、右からの低いクロスを東がダイレクトで合わせて、ゴールネットを揺らした。終わってみれば、3-0で登美ヶ丘を下し、3回戦進出を決めた。

 01年度大会以来、奈良育英高と一条高が代表校の座を分け合ってきた奈良の覇権争いを、香芝が崩したのは10年度のこと。2度目の選手権出場を手にした12年度を含め、これまでは堅守速攻が持ち味のチームだったが、結果が出たことで、攻撃色の強い選手が集まり、カラーが変化し始めた。その結果、この2年は力のある選手を揃えながらも、ここぞという所での失点が響き、全国の舞台には立てず。今年も当初は、米原監督が守備の不安を口にしていた。

 だが、「春先はビルドアップなど後ろに色んなことを要求したけど、今はやることを整理して、まずはリスクを背負わないことを大事にしている」と米原監督が話すように、夏以降はボールを奪ったら無理して繋がず、なるべく前に蹴りだすことを徹底したことで、失点数が減少。また、「今までは個人の力が悪くないので、それぞれのアイディアに任せてきた分、グループ戦術が乏しかった」(米原監督)という攻撃も見直し、複数人での崩しをトレーニングで徹底したことで、怖さを増している。

 確かな手応えを得ている一人が、主将のDF池田だ。兄は、香芝が2度目の選手権出場を掴んだ際の主力だったDF池田勇志。「もともと奈良は、一条と育英やと思っていたのに香芝が全国に出て凄いなって思いながら、兄を見ていた。でも僕らが入ってからは、全国に行けていないし、昨年に至ってはベスト4にすら入れていない。今年こそはと思っている」と意気込みを口にする。今年は、奈良育英と同居するブロックに入ったため、厳しい戦いになるのは間違いないが、県を制するだけのポテンシャルを秘めているのも確か。3度目となる奈良制覇を達成出来るか期待したい。

[写真]後半21分、先制ゴールを奪った竹末を香芝イレブンが祝福

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
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