[選手権予選]前半30分11秒から2日ぶりに再開された秋田決勝、「いい表情」で迎えて攻め勝った秋田商が41回目の全国へ!
ゲキサカ / 2015年10月26日 20時33分
[10.26 全国高校選手権秋田県予選決勝 秋田商高 1-0 西目高 八橋陸上競技場]
第94回全国高校サッカー選手権秋田県予選は26日、当初行われた24日に雷雨中断、延期となった決勝戦を中断した前半30分11秒から再開。0-0から2日ぶりに再開した試合は後半24分にFW菅原晟也(3年)が決勝ゴールを決めて秋田商高が1-0で西目高に勝ち、2年ぶり41回目の全国大会出場を決めた。
ともに何としても手にしたい全国切符を懸けた決勝。雷雨で中断された2日前に比べてコンディションがよくなったことは間違いないが、それでも仕切り直しの難しさがあったはずだ。だが、秋田商の小林克監督は「凄い不思議なんですけど、きょうここに来て、ロッカールームにいる中の表情が今までと全然違ったんですよ。なんでそうなったか分からないですけど。硬さもなく、『これからやるぞ』というようなオーラが湧き出ていたような感じだった。自然とそういう雰囲気になっていた。きょうはいい入りができるんじゃないかと」感じたという。一方の西目もCB山崎嘉樹主将(3年)が「硬くなりすぎず、前の日までリラックスしてミーティングからまた気持ち高めていって、西目も結構いい状態だった」と振り返る。
互いにいい精神状態で迎えたリスタートの時。秋田商陣内深い位置、西目のスローインから再開されると、西目はいきなりCB高橋紘平(3年)がロングスローを投げ込む。そして押し込んだまま立て続けにFW加川綜太郎(2年)、FW長谷川光(3年)が連続シュート。残り時間10分の“短期決戦”となった前半をフルスロットルで戦って先制点をもぎ取ろうとする。対する秋田商もすぐに押し返して左クロスなどからゴールへ迫る。ハイテンションな10分間の攻防は互いに譲らず0-0のまま前半を終えた。
ハーフタイム、秋田商の小林監督は「(選手たちは)またいい表情だった。スイッチを自分らで入れられたんですね。自分たちで切り替えられた。下手に何かを言う必要のない表情だった」と賞賛。指揮官も選手たちに多くを求めるのではなく、テンポ良くボールを繋ぐことなど最小限のアドバイスだけ送ってピッチに戻した。すると、主将のMF{山本隼(3年)が「みんなあまり緊張していなかった。アップでもいつもよりも声出ていた。全て出しきろうとしていた」と振り返り、FW青山和樹(3年)は「みんな全国行くと考えているのは当たり前なんですけど、西目も行きたいので難しくなってくる。それでも、自分たちが絶対に行く、50分でも自分たちが勝つという気持ちで過ごしてきた。いい準備ができた」と語った秋田商が後半、自力の差を示して猛プッシュした。
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