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「自分が一番若いし…」必死に走った磐田MF川辺が殊勲の先制点

ゲキサカ / 2015年11月2日 0時50分

「自分が一番若いし…」必死に走った磐田MF川辺が殊勲の先制点

[11.1 J2第39節 東京V0-3磐田 味スタ]

 シュートへ自信を持ちはじめたMFが試合の流れを変えた。退場者を出し、数的不利に追い込まれた中で迎えた後半5分、MF川辺駿の右足シュートはゴールネットを揺らし、ジュビロ磐田は先制に成功。その後に2点を追加すると、3-0の完封勝利を飾った。

 0-0の後半5分、中盤で奪ってのカウンター。右サイドでボールをキープしたMF小林祐希を「周りが持ったら前へ行こう」と意識していた川辺は追い抜く。必死にゴール前へ走りこむと、小林の折り返しからシュートを放った。強い弾道の一撃はゴール上正面へ突き刺さり、先制点が生まれた。

 20歳のMFは「人数が少ないなかで自分が一番若いし、一番走らないとと思った中で、結果としてゴールにつながったのは大きかった」と笑顔をみせた。

 U-22日本代表候補合宿を終えたばかりの川辺。連日の練習や練習試合を経てチームへ戻ってくると、迎えたのがJ1自動昇格圏への生き残りをかけた大一番だった。それでもチームへ戻ったからといって、「気を抜いたプレーをするのではなく、また一歩大きく成長するために」という強い思いでプレーすると結果を残した。

 最近の川辺は「シュートに自信がある」と言う。「練習ではそんなに入ってないんですけど」と笑いながらも「でも公式戦ではシュートがやたらいいところに飛んでいくので。打つように意識しています」と話す通りだ。

「自分が打てばCKになったりするので、シュートへの意識が変わってきている。シュートへの自信もあって、ゴールへの欲もあるし、アシストという結果も示さないといけない」

 今季も残るは3試合。サンフレッチェ広島からの期限付き移籍の身ではあるが、「残りの3試合をしっかりやるだけでなく、来年J1でやるためにはJ2で存在感を示さないと、J1でできるわけがないので」と先も見据える。「今日のように自分の特徴を毎試合毎試合出せるように」。20歳のMFは力強く誓った。

(取材・文 片岡涼)

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