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[選手権予選]ハーフタイムに岡山監督が激しい檄、原点見つめ直した第1シード・中京大中京が7発勝利:愛知

ゲキサカ / 2015年11月4日 12時59分

[選手権予選]ハーフタイムに岡山監督が激しい檄、原点見つめ直した第1シード・中京大中京が7発勝利:愛知

[11.3 全国高校選手権愛知県予選準々決勝 中京大中京高 7-1 豊川工高 G刈谷人工]

 第94回全国高校サッカー選手権愛知県予選は3日、準々決勝を行い、2連覇を狙う第1シード・中京大中京高は豊川工高に7-1で快勝。11月7日の準決勝で愛工大名電高と対戦する。

「はい、もうこれで試合終わり!!お前ら何をやっているんだ!!」。

 前半を2-0のリードで折り返してきた選手達に向かって、中京大中京・岡山哲也監督はこう声を挙げた。続けて、「お前らの目標は一体何なんだ? 全国で勝つことだろ? こんなんで達成出来る訳無いだろう! 目標があるんだろ? 野望があるんだろ? 何をやっているんだ! 謙虚にやれよ! 前の試合は謙虚にやったから完勝したんだろ? 良いサッカーをしたんだろ? この試合のテーマはハードワーク、謙虚、相手を尊敬だろ? 確認したよな? 全く見えないぞ、その言葉が!」と激しい檄を飛ばした。

 守備ブロックを形成し、身体を張った守りを見せた豊川工の健闘もあったが、岡山監督の指摘通り、立ち上がりからどこか締まりのない入り方をした中京大中京だった。それでも19分からMF石川将暉(3年)と加藤弘也(2年)の連続ゴールで2点を奪ったが、その後はさらに緩慢なプレーが目立ってしまった。

「足先だけでプレーをしているし、格好つけたり、綺麗なプレーをしようとしていた。それはウチのスタイルじゃない」。

 岡山監督の檄は、選手達にもう一度、自分たちの原点を見つめ直させるためのものだった。この檄が利いた後半は、いつもの中京大中京らしい、パスを繋ぎながら個人技を活かすサッカーを展開。6分にMF辻星哉のPKで3点目を挙げると、そこから攻撃陣が爆発し、24分に加藤、25分にDF山本大修(2年)、35分にMF福山大貴(3年)がそれぞれ決め、37分にも山本がこの日2点目のゴールを奪った。試合終了間際に豊川工FW杉本大起(3年)に直接FKを決められて1点を返されたものの、中京大中京は後半だけで大量5得点を挙げ、終ってみれば7-1の圧勝劇。危なげなく準決勝進出を果たした。

「一昨年も準々決勝まではスムーズに勝ち上がった。でも準決勝で苦戦して、初めて『本物の選手権の雰囲気』を味わって、チームのバランスが崩れたまま決勝で敗れた。今年は一昨年以上にここまで順調に来ている。だからこそ、みんながスイッチを入れないといけない。いいか、ここからは簡単には行かないぞ。何が起こるか分からないのが選手権だぞ」。試合後、岡山監督はさらに選手達にこう檄を送った。一昨年、エースFW宮市剛(現・水戸)を擁しながらも、決勝で敗れたあの悔しさを繰り返さないためにも、最後まで気を引き締め直すことを忘れなかった。本当の戦いはこれから。中京大中京が2連覇を目指して、兜の緒を締め直した。

[写真]中京大中京は7得点で快勝。辻は3点目のPKを決めた

(取材・文 安藤隆人)▼関連リンク
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