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[選手権予選]我慢強く戦い、CKから2発!名門・藤枝東が科学技術振り切り、静岡準決勝へ

ゲキサカ / 2015年11月6日 7時59分

[選手権予選]我慢強く戦い、CKから2発!名門・藤枝東が科学技術振り切り、静岡準決勝へ

[11.3 全国高校選手権静岡県予選準々決勝 科学技術高 0-2 藤枝東高 草薙陸]

 第94回全国高校サッカー選手権静岡県予選準々決勝が3日に行われ、昨年度準優勝の藤枝東高が科学技術高に2-0で勝利。2年ぶりの全国大会出場へ一歩前進した藤枝東は7日の準決勝で飛龍高と戦う。

 25回目の全国大会出場を狙う名門・藤枝東が苦しみながらもベスト4進出を決めた。全国準優勝の歴史を持つ静岡工高と清水工高が学校再編されて08年に誕生した科学技術は今年、新人戦県8強で県1部リーグも5位。藤枝東OBの鷲巣延圭監督が「経験値はこの一年積めたと思う」というチームは挑戦者として藤枝東に挑みかかる。3分、左サイドからのパワフルな突破でDFに穴を開けたSB柴崎航士郎(2年)が左足シュート。こぼれ球に俊足FW山島嘉嗣(3年)が反応して左足を振りぬく。抜群のスピードで脅威となった山島を活かした攻撃で攻める科学技術に対し、藤枝東はパスさばき、ヘディングの強さなど中盤で存在感を放った1年生MF山口晏侍が精力的な動き光るMF渡邉航平主将(3年)のサポートを受けながらゲームメーク。20分には山口の展開からMF栗原健(3年)、SB尾崎文哉(2年)と繋いで左サイドを打開するなど攻め返した。

 科学技術も17分に右サイドから仕掛けたMF桑原大彰(3年)が右足を振りぬき、26分には左のオープンスペースを突いた山島の折り返しから10番MF三輪悠太(3年)が右足シュート。だが、しっかりとシュートブロックして危険なシーンをつくらせない藤枝東は30分、セットプレーをものにしてリードを奪う。右CKからMF神谷太智(3年)がフワリと浮かせたボールを蹴りこむと、ファーサイドの渡邉が頭で折り返す。これをゴールエリアに飛び込んだエースFW山田盛央(3年)が右足ダイレクトで押し込んた。

 先制された科学技術は前半アディショナルタイムに左サイドからカットインした山島が右足シュートを放ったが、これはクロスバー直撃。一方、前半を1-0で終えた藤枝東は伝統的にパスワークを持ち味とするチームだが、前半にイエローカードを受けていた山口をハーフタイムに交代させたことで、後半の攻撃は明確に背後を狙う形となった。リスクを嫌ってか、やや安易に蹴りこむシーンが増えてしまったが、ゲームの主導権は渡さない。前線で献身性を発揮する山田が良くボールをおさめ、右の俊足MF曽根大和(1年)がスペースを狙いながら追加点のチャンスを伺う。

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