[MOM1572]藤枝東FW山田盛央(3年)_勉強とサッカー両方を求めて静岡で挑戦するエース、貴重な先制弾
ゲキサカ / 2015年11月6日 8時54分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 全国高校選手権静岡県予選準々決勝 科学技術高 0-2 藤枝東高 草薙陸]
岐阜県のジュベンFC出身で一般受験で全国優勝4回の名門・藤枝東高へ入学してきたというエースFW山田盛央(3年)が勝利の立て役者となった。前半29分、右CKをファーサイドのMF渡邉航平主将が頭で折り返すと、「(渡邉が)絶対に勝つだろうと思ってゴール前に行きました」という山田はゴールエリアへ。期待通りに折り返されてきたボールを右足1タッチでゴールへ押し込んで先制点を奪った。
なかなかシュートシーンを増やすことができない中で決めた貴重な先制点。加えて、山田は味方のDFラインが相手アタッカー陣のスピードを警戒してやや低くなる中、前線で奮闘した。長身FWはボールが入れば、時に対応するDFよりも身を屈めて泥臭くボールキープし、馬力のある動きで前へ出ようとした。「身体の強さは一番のボクの特長ですし、推進力持ってもっとゴールに向かっていきたい」。本人も認める通りに技術面で課題を残すが、強さとスピードという武器を発揮するエースは推進力を持ってゴールまでボールを運び、得点を奪い続ける意気込みだ。
総体予選後には3年生でひとりだけ先発を任されている時期があった。下級生中心となっていたチームを最前線で引っ張ってきた。だが今大会は怪我もあってコンディションはまだベストではない。小林公平監督も「いいときはもっとやるんで」と高い評価をするだけに、準決勝以降、よりその力を発揮することが期待される。
「勉強の面が大きくて、サッカーの名門校ですし、より高いレベルでやりたいと思った」と岐阜から静岡へ挑戦してきて3年目。1年時には全国高校選手権メンバーに加わり、交代出場ながら京都橘高戦で全国のピッチも経験した。だが、昨年は先発を任されたが、県決勝で敗退。伝統のユニフォームを着て戦ってきたが、満足する結果はまだ残すことができていない。「1年のときは全国で悔しい思いしましたし、昨年は決勝で悔しい思いをしましたし、悔いが残らないように全国制覇して有終の美を飾りたい。絶対にボールを取られない、大事なところで点を決められるFWになりたいです」と誓うFWが最後の冬、まずは静岡を勝ち抜くための力となる。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
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