ホーム最終戦で逆転勝利の闘莉王「こんなパッとしないチームを…」
ゲキサカ / 2015年11月7日 18時4分
[11.7 J1第2ステージ第16節 名古屋4-2甲府 豊田ス]
名古屋グランパスがホーム最終戦でヴァンフォーレ甲府に4-2で逆転勝ちし、2連勝を飾った。
先制したのは甲府だった。前半12分、FW伊東純也が右サイドをドリブルで駆け上がり、ゴール前にクロス。MFマルキーニョス・パラナがスルーした背後から走り込んだFWバレーが左足で流し込み、前半の早い時間でリードを奪った。
しかし、名古屋も前半31分、左クロスをFW田中マルクス闘莉王が頭で落とし、FWノヴァコヴィッチが右足ボレー。1-1の同点に追いつくと、同35分にも左サイドからMF田口泰士が上げたクロスのこぼれ球をMF永井謙佑がヘディングで押し込み、2-1と逆転に成功した。
2戦連発で2年連続2ケタに乗せる今季10ゴール目となった永井は、10月30日に誕生した第2子(長女)に贈る“ゆりかごダンス”をチームメイトと披露。後半11分に田口の右足ミドルで3-1と突き放した名古屋は同29分にもカウンターからノヴァコヴィッチがドリブルで独走し、この日2点目となるダメ押しゴールを奪った。
甲府も後半アディショナルタイムに途中出場のMF下田北斗が右足ミドルで1点を返すが、反撃もここまで。名古屋が前節・新潟戦(4-2)に続く2試合連続の4ゴールで4-2の逆転勝利をおさめた。
試合後に行われたホーム最終戦セレモニーでは、今季限りでの退任が発表された西野朗監督が挨拶した。就任1年目となった昨季の10位に続き、今季も最終戦を残して年間9位と中位に低迷。サポーターの前に立った指揮官は「この瞬間に強いブーイングをいただくのではないかと覚悟していましたが、穏やかなので少しホッとしています」と切り出し、「責任に関しては私が強く感じています。選手はタフに戦ってくれた」と述べた。
また、キャプテンの闘莉王は「こんなパッとしないチームを最後まで支えてくれてありがとうございました」と、サポーターの後押しにあらためて感謝した。来季は現在、GM補佐を務める小倉隆史氏が新監督に就任すると報道されているが、「たくさんの噂が流れていますが、僕ら選手は何一つ分かっていません」としたうえで、「ロッカールームで言ったように、この仲間で戦うのはあと1試合。絶対に同じチーム、同じスタッフでは戦えない」と指摘。「キャプテンとして、一人の選手として、つらいときに支えてくれたこの仲間に感謝したい」と、現在のチームで戦う最後の試合となる22日の鹿島戦での“有終の美”を誓っていた。
●[J1]第2ステージ第16節 スコア速報
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