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[選手権予選]創部4年目の防府商工健闘も、劣勢の時間帯凌いだ西京が3発で山口8強入り

ゲキサカ / 2015年11月7日 22時0分

[選手権予選]創部4年目の防府商工健闘も、劣勢の時間帯凌いだ西京が3発で山口8強入り

[11.7 全国高校選手権山口県予選3回戦 西京高 3-1 防府商工高 県立おのだサッカー交流公園]

 第94回全国高校サッカー選手権山口県予選3回戦が11月7日に行われ、西京高が3-1で防府商工高に勝ち、8日の準々決勝に駒を進めた。

 開始直後、西京はゴール前まで攻め込むと、FW阿部勇利のパスからMF井上椋介がシュートを放った。これは左に外れたものの、最初のチャンスをきっかけにリズムに乗るかと思われたが、その後はパスが思うようにつながらない。田邊宏司監督が「最初のパスが良い形で入ればよかったけれど、今日はボールをしっかり蹴ることができていなかった」と振り返ったように、中盤でのミスが多く、うまく相手ゴール前までボールを運べない時間帯が続いた。

 一方の防府商工は、最終ラインからのビルドアップを意識しつつ、機を見た縦パスからFW中野克哉のテクニックを生かしてのチャンスメークを試みる。またMF泉将弘の左サイドからの攻め上がりで西京守備陣の攻略を目指したが、完全に崩し切ることはできず、前半のシュートは1本のみ。結局、両チーム無得点のまま前半を終えた。

 後半に入ると、防府商工が立て続けに決定機を迎える。5分、中野がハーフウェーライン付近から鮮やかなドリブル突破でゴール前まで運び、フリーだったMF小松笑太朗につないだが、小松の右足シュートは西京GK藤原龍雲の正面を突く。9分にはFW伊藤啓太のドリブルから左サイドにつなぎ、泉が左足で狙ったが、これも右に外れて決まらない。

 そして20分、均衡を破ったのは、劣勢の時間帯をしのいだ西京だった。右サイドからのアーリークロスを、ゴール前で待ち構えた阿部がボレーシュート。やや後方から来たボールに合わせる難易度の高いシュートが、鮮やかにゴール左に決まった。これで勢いに乗ると、24分にはFW小松龍矢が左サイドからミドルシュートを決め、一気に2点のリードを奪う。

 そのまま終了間際を迎え、西京が逃げ切るかと思われたが、アディショナルタイムに入る直前の40分、防府商工が意地を見せた。左からのセンタリングが混戦となって右サイドに流れると、相手のGKとDFがブロックに来ていた状況で、小松が勇気あふれるプレーで頭から飛び込み、ゴールに押し込んで1点差とする。

 だが西京は直後の40+1分、同点を狙って攻め込んできた防府商工の背後を突くカウンターから、小松が左サイドを突破し、パスを受けた交代出場のFW田村飛鳥が決めて3点目。これがダメ押し点となり、結局3-1で勝利を収めた。

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