[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.70]尚志FW柳原隆二(3年)_宮市亮に憧れる快足アタッカー
ゲキサカ / 2015年11月8日 17時42分
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[11.7 全国高校選手権福島県予選決勝 尚志高 1-1(PK5-3)学法石川高 西部サッカー場]
訪れたチャンスを逃さなかった。尚志高は中盤からのスルーパスにFW小野寛之が抜け出し、相手GKとクロスプレーになった。こぼれ球に反応したのは、左MFを主戦場としながらも最前線で起用されていた柳原隆二だった。敵も味方もゴール前へ殺到する中、状況を見て慌てることなくボールをコントロールすると、浮き球で人垣の合間からゴールを陥れた。柳原は「目の前にGKがいたので、まずかわした。ゴロでは入らないと思ったので、ループで狙ってみようと思った。狙い通りに決まった。普段は左サイドだけど、今日は前でもらって決めるということだけを考えた」と先制の場面を振り返った。FWで起用されても、相手を背負ってポストプレーで味方を使うというタイプではない。とにかく前を向いて、ゴールへ向かっていくという果敢な姿勢が目立っていた。
ただ、追加点を奪えるチャンスはあっただけに、柳原は「途中から嫌な予感がして失点した。後半も狙っていたけど、なかなか決められなかった。PK戦にせず、勝ち切らないといけなかった」と反省点も挙げた。前半、左からのクロスをフリーで受ける場面があったが、左足のシュートは空振りに終わった。後半はスタミナを奪われて失速。延長戦は前半3分で交代した。輝き切れなかった悔しさは、全国大会に持ち越しだ。「全国はもっと厳しい戦いになるけど。(過去最高の)ベスト4超えと優勝を狙って頑張りたい」と次の舞台へ視線を移した。
全国大会では起用法が注目される。柳原は、快足を生かしたアタックが魅力だ。チームでトップクラスのスピードを誇る。サイドから豪快に相手をちぎるプレーには自信を持っている。「速くて上手いので、大好き」と敬愛して止まないのは、日本が誇る韋駄天、宮市亮だ。若くして海外へ渡り、規格外のスピードを見せつけている日本代表FWの宮市への憧れは強く、試合前には必ず、宮市のプレー動画を見てイメージをふくらませているという。ウイングに近いサイドの方が破壊力を見せつけることはできるかもしれない。しかし、この日、左MFで先発した2年生の高橋大河も鋭い突破を連発していた。個性豊かな前線の組み合わせで、柳原はどんな仕事を見せるのだろうか。
(取材・文 平野貴也)組み合わせ抽選会は11月16日!!
運命の抽選会を今年も日テレジータスでは、生中継で放送。
高校サッカーの新たな歴史に名を刻むのは、どの高校か!?戦いは既に始まっている。
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