攻撃で新境地を開こうとする山口「まさに今、何をやれるかが試されている」
ゲキサカ / 2015年11月15日 0時41分
中盤でのつぶしでは日本一、「デュエルの王」としてハリルホジッチ監督の信頼も厚いMF山口蛍(C大阪)が、攻撃面で一つ上のレベルを目指すことを誓った。
「監督にも守備はもちろんのこと、攻撃の部分も求められていると思うので、そこは出して行きたい」。17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦に向け、プノンペンでの練習をスタートさせた山口の口調は熱かった。
3-0で快勝した12日のシンガポール戦。ダブルボランチの一角としてMF長谷部誠とコンビを組んだのは、司令塔タイプのMF柏木陽介(浦和)だった。柏木はワンタッチのショートパスでチーム全体のリズムをつくり出し、グラウンダーのスルーパスや浮き球のパスで巧みに相手ディフェンスの裏を突き、チャンスを量産。ビルドアップの部分で指揮官から高く評価された。ベンチで見ていた山口は大いに刺激を受けた。
「相手があれだけ引いている中で、(柏木)陽介くんの特長はまさしくあそこにあると思ったし、あれを僕に求められても自分の特長とは違う。ただ、自分もああいう役割はやっていかなくちゃいけないと思う」
自身が言うとおり、山口と柏木はタイプが違い、守備面では上回っているという自信があるはずだ。しかし、格下相手のアジア2次予選では守備でチームに貢献する場面が少ないのが実情。自然と攻撃面で求められることの比重が高くなることは山口も分かっている。
中盤の底でゲームをコントロールし、チャンスにも絡んで行くこと。カンボジア戦で出番が回ってくれば、高い位置で攻撃参加する回数を増やしたいという考えを持っている。
「カンボジア戦でも自分たちが持つ時間は長くなると思う。シンガポール戦のようにしっかりパスをつなぎながら、崩していくというのは必要になってくる。僕自身、これからもう一個上に上がっていくためには、まさに今、何をやれるかが試されていると思う」
この日の練習では、ボランチからトップ下に縦パスを入れ、トップ下がスルーすることでディフェンスの裏を突くという「引いた相手を攻略するソリューション」の新バージョンを繰り返し行った。
「人工芝はボールが走らないし、思ったより跳ねることもある。ボールをつないでいる段階でミスが出て、カウンターを食らうというのが一番怖いし、ラストパスで精度が落ちてしまうというのもある。そこはもっと練習していきたい」
攻撃面で進化を見せようとする山口に注目だ。
(取材・文 矢内由美子)
●ロシアW杯アジア2次予選特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
古橋亨梧に浮かび上がった問題点 過去5得点を検証…日本代表から遠ざかっていた理由【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年11月9日 7時50分
-
東福岡が6発大勝!! 福岡大若葉にリベンジ達成!! 圧巻ゴールラッシュで3年ぶりの選手権出場に王手:福岡
ゲキサカ / 2024年11月4日 21時19分
-
唯一のW杯予選全試合出場、森保Jに不可欠な10番MF堂安律「どのポジションでもやれる自信がある」
ゲキサカ / 2024年10月14日 22時44分
-
最大の武器はドリブル。前橋育英の中盤で存在感放つ2年生MF柴野快仁は“突出”したボランチへ
ゲキサカ / 2024年10月14日 18時50分
-
日本サッカー発展の「投資」に応える完封勝利 宮本恒靖会長がご満悦「もう完璧」
FOOTBALL ZONE / 2024年10月12日 7時30分
ランキング
-
1大谷に1000億円以上払うのに「史上最高」 米起業家が主張、あり得ない“経済効果”
Full-Count / 2024年11月9日 10時32分
-
2激化するニューヨーク2球団の〝ソト争奪戦〟はメッツが有利か「ヤンキースには大惨事となる」
東スポWEB / 2024年11月9日 14時4分
-
3二刀流復活の大谷翔平 来季予想される記録に元メジャーリーガー期待「バカげてるけど…」「WS最後に…」
スポニチアネックス / 2024年11月8日 22時5分
-
4【卓球】張本美和が8連続ポイントで準決勝進出 ベスト4は中国勢が3人
日テレNEWS NNN / 2024年11月9日 11時47分
-
5ロッテ 佐々木朗希のメジャー挑戦容認 日米で即トレンド入り&1位「頑張ってほしい」「頭が混乱してる」
スポニチアネックス / 2024年11月9日 15時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください