[選手権予選]急激な成長遂げてきた大津のG大阪内定FW一美、全国で日本一と得点王の2冠狙う
ゲキサカ / 2015年11月15日 21時19分
[11.14 全国高校選手権熊本県予選決勝 大津高 7-4 東海大熊本星翔高 水前寺]
「仲間との信頼関係がインハイよりも上がって、自分のところにいいボールが入ってきて自分は決めるだけだったので仲間に感謝したい」。熊本決勝で決めた2得点については仲間のおかげと強調したが、大津高のU-18日本代表FW一美和成(3年、G大阪内定)はFWとしての成長を感じさせるプレーの連続だった。
3-1の前半24分には左サイド後方からのFKをひとつの胸コントロールによってDFライン攻略。GKと1対1の局面をつくり出した。このビッグチャンスを逃さずに左足でゴールを決めると、36分には左サイドからの仕掛けでDFを引きつけ、走りこんだFW原岡翼にピンポイントでのラストパスを通して5点目のゴールをお膳立て。後半11分にも左サイドでスルーパスを通して6点目の起点となった一美はその後も力強く前にボールを運ぶ動きやシュートモーションに入ってからの切り返しでDFを外す動き、ポストプレーでも存在感を放つと、後半ラストプレーで2点目のゴールを決めて計7得点のゴールラッシュを締めた。
昨春にCBからFWへ転向。身体の強さと非凡なポストワークで周囲を活かす役割だったが、一方で得点面で貢献できなかったことを本人も認めている。だが、最高学年となった今年はエースとしてチームを引っ張ってきた。プリンスリーグ九州では11試合の出場で14得点とゴールを量産。全国高校総体でも初戦で3得点を記録した。だが、敗れた関東一高戦では無得点に終わってチームも敗退。「自分が決めれば負けなかったというのがあったので、得点というのはこだわってきました」というストライカーは悔しさをバネに、クロスからのシュート練習などで質の向上と得点パターンを増やすことに取り組んできた。
加えて、FW転向1年余りでU-18日本代表に選出され、AFC U-19選手権予選や海外遠征で学んでいることもその成長を加速させている。国内では感じらないようなDFの厳しさ、ゴール前で身体のどこかに当ててでもクリアしようとするDFたちとの真剣勝負を経験した。「打っても飛び込んできて身体に当たったり、簡単にヘディングさせてもらえなかったりしました。代表に行ってアジアのゴール前の厳しさだったりが分かったので、意識して練習してレベルアップできたかなと思います」。次は全国トップレベルのDFたちをねじ伏せる。
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