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元日本代表GK川口能活が語る20歳GK中村航輔の可能性「資質は十分」

ゲキサカ / 2015年11月24日 11時31分

 FC岐阜の元日本代表GK川口能活(40)が、今季大きな飛躍を遂げたアビスパ福岡のGK中村航輔(20)への期待を語った。

 今季の川口は4月に痛めた右ひざ半月板の影響で長期戦線離脱を強いられた。手術も検討されたが、保存療法を選択し、懸命のリハビリを経て、ようやく復帰の目途が立っていた。そして23日に行った今季J2リーグ戦最終節、第42節の福岡戦で、4月11日の第7節東京V戦以来、実に7か月ぶりの先発出場を果たした。しかし、復帰できたことについては安堵した川口も、4失点を喫したことで、「非常に残念」と反省の言葉ばかりを並べた。

 一方の対峙した20歳GK中村にとっての今季は、大きな飛躍を遂げるシーズンになった。柏レイソルの下部組織出身で、長年世代別代表の守護神として活躍。しかしトップチーム昇格後は、GK菅野孝憲の壁が厚く、2年間出場機会はなし。3年目の今季は、柏のコーチから監督に転身した井原正巳監督率いる福岡に武者修行に出ることになった。

 福岡でも当初は出場機会が与えられることはなかったが、7月18日の大宮戦で先発に抜擢されると、以降はゴールマウスを守り続ける。そして9月には月間MVPを獲得するほどの活躍を見せて、2位磐田と同勝ち点の3位でシーズンを終えた福岡の躍進の大きな原動力となった。

 川口も中村の可能性について、「これからいい選手になる。そういう資質は十分にある。いいGKだと思う」と認める。そして、自身の若いころと重ね合わせて、20歳年下のGKにアドバイスを送った。

「若いGKがどんどん出てきて、下からの突き上げがないと、GKの成長はなかなか望めない。やっぱり20歳前後の選手が躍動していかないといけない。僕が20歳くらいのころは井原さんや小村(徳男)さんに支えられて、チャンスを貰って、試合に出ることが出来た。当然、彼らに支えられながらも、野心を持ってやっていた。そして自分が将来、代表のゴールマウスを守りたいという気持ちで若いころはやっていた。彼もそういう気持ちでやってほしいし、資質はあると思う」

「マニアックな話になると、細かいステップを踏みながら、上手くポジション修正をしてシュートコースに入ったりする細かい技術がある。ただセーブしているだけではない。彼が考えてやっているかは分からないですけど、まだ今は年齢が若い分、勢いもあると思う。勢いがあるときに、周りにインパクトを残して、自分はこういうGKだとアピールしていけば、周りからの信頼も勝ち得られる。壁にぶち当たることもあると思うが、その時に上手く軌道修正できればいい。ただ今は若いし、とにかく、どんどんアグレッシブにトライしてほしい」

 1996年の夏、アトランタ五輪に出場した日本代表の守護神を務めた当時20歳の川口は、ブラジル代表を破る“マイアミの奇跡”を演出して、大きな飛躍につなげた。奇しくも中村もアトランタから20年後の2016年夏に開催されるリオデジャネイロ五輪を目指す日本代表の守護神候補に名乗りを挙げている。20歳の経験がその後の飛躍に繋がる。元日本代表守護神は、中村の成長に注目している。

(取材・文 児玉幸洋)▼関連リンク
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