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[大学選手権]想定通りの1点勝負で守り勝ち、13年王者・大阪体育大が慶應義塾大撃破!

ゲキサカ / 2015年12月11日 8時40分

[12.10 全日本大学選手権2回戦 大阪体育大 1-0 慶應義塾大 江戸陸]

 アパマンショップPresents第64回全日本大学サッカー選手権大会は10日に2回戦を行い、13年大会優勝の大阪体育大(関西5)と慶應義塾大(関東2)との一戦はMF久保田駿斗(4年=長崎日大高)の決勝ゴールによって大体大が1-0で勝利。大体大は12月13日の準々決勝で阪南大(関西2)と戦う。

 大体大の坂本康博監督は試合後、「120パーセント力を出してくれた。ディフェンスの意識を高めようと(宿泊地の)御殿場でやってきて、それを出してくれた」と選手たちを賞賛した。「上手い連中多いからかわされてしまう」(坂本監督)という理由から相手に対して距離を取って守るのではなく、鋭いアプローチをかけて自由にボールを持たせない。カウンターから素早いパス交換を見せた慶大に入れ替わられるシーンも何度かあったが、それでもゴール前では187cmの注目ルーキー、CB菊池流帆(1年=青森山田高)とCB羽田昇平(2年=金光大阪高)が跳ね返し続けてほぼ決定的なシーンをつくらせなかった。

 慶大はボールを保持してリズムをつくる狙いを持ちつつも、CB久保飛翔主将(4年=済美高、岡山内定)が「まず押し込んで。裏に行って、それを拾って押し込んでやりたかった」と語ったように、荒れた芝で繋ぐリスクを負うのではなく、長いボールを交えて攻撃を展開した。だが、それを多用しすぎたことでロングボールの応酬を得意とする大体大のステージで戦うことになってしまう。前半25分にはダイレクトのパス交換からFW田中健太(2年=横浜FMユース)が右サイドを一気に抜け出し、MF手塚朋克(2年=静岡学園高)がクロス。28分には右サイドで脅威となっていた手塚が突破から折り返し、最後は流れたボールを拾ったMF渡辺夏彦(2年=國學院久我山高)の強烈な右足シュートがゴールを捉えた。

 対して、速攻からクロスまで持ち込んでくる大体大は31分に全日本大学選抜のエースFW澤上竜二(4年=飛龍高、C大阪内定)がPAでDFを背負ったままリフティングしてバイシクルショット。また、35分にも積極的に左足ミドルを狙う。澤上には慶大のCB望月大知(3年=静岡学園高)とCB久保のどちらかが常にマークしている状況で自由はわずかだったが、それでも破壊力を示したことが相手への警戒心を強めさせて味方がフリーになる状況をつくり出していた。その効果もあったか、38分には久保田が素晴らしいランニングコースのドリブルで中央突破。最後はボールを受けたFW山田貴仁(2年=帝京長岡高)がフィニッシュまで持ち込んだ。
 
 そして後半8分、大体大が先制点を奪う。MF安田圭佑(4年=京都両洋高)の右クロスをファーサイドの澤上が中央へ折り返す。これを「(DFを引きつけてくれていたので)決めるだけだった」という久保田が左足でゴールへねじ込んだ。慶大も全日本大学選抜MF端山豪(4年=東京Vユース、新潟内定)やMF山田融(4年=横浜FMユース)、渡辺を中心にボールを保持しながら攻めるが、大体大はカウンターからそれを一気に裏返してシュートまで持ち込もうとする。慶大は29分に手塚が右サイドでDF2、3人を置き去りにしてクロスを入れるがこれも大体大の厚い壁に阻まれた。

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