「惜しいで終わりたくなかった」森保監督…“プラン通り”もセットプレーに泣く
ゲキサカ / 2015年12月17日 7時30分
[12.16 クラブW杯準決勝 リバープレート 1-0 広島 長居]
プラン通りに試合を進めていた。アルゼンチンの名門であるリバープレートに押し込まれながらも、サンフレッチェ広島は体を張った守備で決定機を創出させない。「前半は相手の圧力に押し込まれたように見えましたが、しっかり耐えるところは耐えていました。我々は4度の決定機を作れましたし、前半は相手の決定機はゼロだったと思います」(森保一監督)。粘り強く相手攻撃をはね返して攻撃権を手にすると、フィニッシュまで持ち込む場面を多く作り出した。
前半22分にはMF柏好文のパスからPA内に進入したFWドウグラスのシュートが、相手DFにブロックされてしまう。そして同26分にはMF柏好文のロングパスから抜け出したFW皆川佑介がゴールを脅かし、同33分にはドリブルで持ち込んだMF茶島雄介が枠内を捉えるシュートを放つ。さらに同40分にはMF青山敏弘の縦パスを受けた皆川が決定機を迎えたが、そのすべてがGKマルセロ・バロベロにセーブされてしまった。
得点こそ奪えなかったものの、「思い描いていた試合運び。プラン通りでした」(森保監督)。しかし、それも「失点のところまで」。スコアレスのまま迎えた後半27分にセットプレーから先制点を献上。「決めるべきところを決め切れず、相手の圧力を受けてしまい、セットプレーからの失点が痛かった」と指揮官は悔いた。
チャンピオンシップから続いた過密日程の中、南米王者と互角以上に渡り合ったことで、「選手たちは疲れを見せずにファイトしてくれましたし、持っているものをすべて出してくれたと思う」と選手たちを称賛。そして、「(世界の強豪クラブとの)真剣勝負を体感できたことは、今後の成長の糧になる」と手応えを話しつつも、「ただし、本当に惜しいでは終わりたくなかったし、勝って広島をアピールしたかった」とプラン通りに試合を進めながらも、勝利に手が届かなかったことに肩を落とした。
(取材・文 折戸岳彦)
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