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[大学選手権]山田が一矢報いるも…国士舘大は4強敗退「優勝したかった」

ゲキサカ / 2015年12月17日 11時35分

[12.16 大学選手権 国士舘大1-3阪南大 BMWス]

 国士舘大(関東5)は阪南大(関西2)に敗れ、2年ぶりの決勝の舞台に返り咲くことは出来なかった。序盤から押し込まれると前半だけで2失点する展開。後半にリードを広げられると、同31分のDF山田真己人(4年=神戸U-18)の得点で一矢報いるのがやっとだった。

 故障の影響を引きずる主将DF中村俊貴(4年=流通経済大付柏高)がベンチスタートを余儀なくされる中、今大会は山田がキャプテンマークを巻いてチームを引っ張った。

 関東大学リーグ戦では最後の5試合を5連敗と、どん底にあったチーム状態。「苦しいことをいっぱいした。絶対なんとしてもインカレで結果を残そうと頑張ってきた」。山田も歯を食いしばって、“地獄”の1か月間を耐えてきた。

 そしてインカレに入ると、初戦となった2回戦の桃山学院大戦に3-2で競り勝ち、準々決勝の関東王者・早稲田大戦では4-1の快勝劇を演じてみせた。ただ4強では満足は出来ない。「何としても決勝も行こうと話してきた。自分たちのしたいサッカーをして勝つというのが、この試合の目標だった。残念です」と話した山田。「優勝したかった」と目線を下げた。

 しかし、今季の国士舘大はFW松本孝平(3年=藤沢清流高)がリーグ得点王、MF荒木翔(2年=日本航空高)がリーグアシスト王に輝くなど、下級生の活躍が目立った年でもあった。山田も「自分たち以上にまとまってくれればいい結果が出せると思う。本当に頑張ってほしい」と思いを託す。

 思いを託された下級生。今季大きな飛躍を遂げた松本は、「4年生がいなくなるので、次はチームを引っ張るという立場にもなります。今年の反省を生かして、オフの期間で成長したい。そしてまた新たなシーズンに向いたいと思う」と先輩の無念を胸に、更なる活躍を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)●第64回全日本大学選手権特集

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