[選手権]「3年生の大会」で輝きを放つのは?注目のRookieたち
ゲキサカ / 2015年12月29日 7時8分
高校サッカー選手権は「3年生の大会」とよく言われる。最後のチャンスであり、3年間を共にした仲間と過ごすフィナーレの舞台なのだから、彼らが最も力を発揮するのは実際にそのとおりだ。ただ逆に言えば、そうした舞台でなお輝く1年生がいるとするなら、それは周囲からの信頼を得るだけの実力を持ち、努力を積み重ねてきた選手ということ。今回はそうしたルーキーたちを北から南までポジション別に総覧してみたい。
まずは最後の砦、GK。さすがにこの位置を1年生に託すチームはレアなのだが、國學院久我山高の守護神は紛れもないルーキー・平田周だ。高いハンドリング技術に加えて、上級生に対しても物怖じしないコーチングでチームを最後尾から支える。1年生を積極起用する伝統を持つチームだけに、CBでも上加世田達也がレギュラー格。上背はさほどないが、激しさを伴ったディフェンスで平田と共に守りを固める。
CBでは鹿児島城西高の生駒仁が最注目だろう。185cmの長身を生かしたヘディングの強さは特筆もの。実兄・稀生と組む最終ライン中央は連係も万全。他には駒澤大高の西田直也もロングボールが蹴れてハイボールにも強く、入学初年度にして守備中央を託される存在。松山工高の志摩奎人も競り合いに強さを発揮するストッパーとして活躍しているほか、初芝橋本高の上原真尋もアグレッシブな守備とロングキックでレギュラーの座を勝ち取っている。
SBでは今年の高校総体でブレイクした市立船橋高の左サイド、杉山弾斗の名前が真っ先に挙がるだろう。守備面では先輩たちにまだ劣る部分もあるものの、前に出て行って加える迫力はトップレベル。また、京都橘高の河合航希も左SBでレギュラーの座をガッチリ確保。プレミアリーグでタフな経験を積んできたことを選手権に生かすはず。阪南大高の吉田伸弘もサイドを固める守備の強さが光る堅実派で、出場の可能性は十分ありそうだ。
中盤は最も1年生が出場機会を得やすいポジションであり、まさに多士済々。ボランチとしては、U-16日本代表の経験も持つ日章学園高の佐藤颯汰の名前が真っ先に挙がるだろう。高い技術を生かして入学早々からチームの心臓部で出場を重ねてきた。また藤枝東高のMF山口晏侍も面白い。ルーズボールに対する反応が良く、空中戦にも強いタイプで、パスをさばくセンスもある。大分高のMF嶋津翔太もパスワークを身上とする今年のチームで核となる存在。スキルの高さは折り紙付きだ。
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