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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.77]新潟明訓MF関口正大(2年)_「今日は自分の日」今年SBからコンバートされたアタッカーが決勝点

ゲキサカ / 2016年1月1日 17時51分

DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[12.31 全国高校選手権1回戦 新潟明訓高2-0那覇西高 フクアリ]

「ああやってこぼれ球がこぼれてくるのは、『今日は自分の日なんだ』と思いました」。決勝点を挙げた殊勲のヒーロー、新潟明訓高(新潟)のMF関口正大(2年)は、胸を張った。「相手のビデオを見て、自分ならできると思っていましたし、コーチにも『お前の日になるぞ!』と言われていたので、自信を持って臨めました」

 0-0で折り返した後半、関口が新潟明訓の攻撃を活性化させた。4-4-2の左サイドハーフの背番号7は、左サイドから中央へとドリブルで切り込み、右足でシュートを放つ形を再三つくった。ファーサイドであるゴール右隅を狙うシュート。その指針となっているのは「外すことに関しては何も言わない。外し方についてはしかることもあります」という指揮官のシュートに対する考え方だ。狙うべきコースは「ニアと対角」。シュートはことごとくゴールポスト右へと外れていったが、「外したことは良くないですけど、外し方は悪くないと思います」と関口は振り返る。

 全国の舞台でも攻撃力を発揮している。「目の前の1枚は外せる自信がある」と語るように、左サイドからのカットインで那覇西のファーストディフェンダーを置き去りにしていた。しかし、「2枚目、3枚目まで見ないと。それでも決め切れないのが自分の弱さ」と相手DFが密集する中でもゴールを決められる選手になることを目指す。

「思い切りの良さが自分の持ち味でもあります」と自負する関口だが、中学生のときはボランチ、高校1年のときは右サイドバックでプレー。攻撃的なポジションにつくのは、高校2年になってからだという。「楽しい」という左SHでは、右SBでプレーしていた経験も活きている。試合ではマッチアップする恰好になるが、「相手の心情もわかる」と駆け引きで先手をとる材料にしているようだ。

 関口だけでなく、この日2トップに入ったFW田辺大智(3年)は元々左サイドバックで、センターバックに入ったDF木村風輝(3年)はFWからコンバートされた選手。「『ひとつの型にはめない』というのが、自分たちの考え」。16年ぶりに選手権のピッチを踏んだ現チームの強さの秘訣のひとつが、ここにあるのかもしれない。

「先輩方が積み重ねてきてくださったものがありますし、そういうものを背負って戦わないといけないというのが、チームとしても個人としてもあります。そういう中で、今日は明訓のサッカーの歴史に新たな1ページを刻めてよかったです」。6回目の選手権でつかんだ大会初勝利。続く2回戦はインターハイ王者・東福岡高(福岡)だ。「2年生なので、自分がいまどれだけ通用して、どれだけ通用しないのかを見極めつつ、がむしゃらにやりたい」。夏冬連覇を目指すヒガシ相手にも、躍動する姿を見せてくれるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ

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