[MOM1655]市立船橋MF工藤友暉(3年)_敵将も脱帽…正確無比のプレースキッカーが1G2A

ゲキサカ / 2016年1月2日 22時29分

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 米子北高0-3市立船橋高 フクアリ]

 鋭く曲がって落ちるボールが味方の頭をピンポイントで捉えた。市立船橋高(千葉)は前半33分、MF工藤友暉(3年)の右CKにDF杉岡大暉(2年)が頭で合わせ、先制点。対戦相手の米子北高(鳥取)も十二分に警戒していたセットプレーだったが、その上を行った。

 市立船橋の朝岡隆蔵監督が「キッカーがいいので、そこはうちの強みでもある」と全幅の信頼を寄せる工藤のプレースキック。これには米子北の城市徳之監督も「分かっていてもやられたのが市船の素晴らしさ」と脱帽するしかなかった。

 後半16分、PA内左を縦に突破したFW矢村健(3年)のマイナスの折り返しを工藤が左足で押し込み、追加点。自らのゴールで2-0とリードを広げると、同31分には“トリックプレー”でダメを押した。左45度の位置でのFK。キッカーの工藤は浮き球のクロスと見せかけ、ニアにグラウンダーの速いボールを入れ、フリーで走り込んだMF原輝綺(2年)が難なく流し込んだ。

「小学校のときからセットプレーのキッカー」という工藤はキックに絶対の自信を持つ。「蹴ったあとに軸足を浮かすというか、跳ねるイメージ。当たったときに蹴った感じがしないときは、いいボールが行く」という繊細な感覚を大事にするところは、参考にしているというMF中村俊輔(横浜FM)にも似た部分がある。

 とはいえ、セットプレーからの2アシストよりも「ゴールのほうがうれしい」と話す「点取り屋」はキックよりもゴールへのこだわりを口にする。実際、これで千葉県予選から通じて今大会は5戦連発。エースのFW永藤歩(3年=山形内定)が本調子でない中、得点源としてもチームを引っ張っている。

 3日の3回戦では夏の全国総体決勝で敗れた東福岡高(福岡)と対戦する。「今日みたいにはうまくいかないと思う。苦しい時間もあると思うけど、そこは割り切って、自分たちのやるべきことをやりたい」。セットプレーのキッカーとして、ストライカーとして、夏のリベンジを成し遂げる。

(取材・文 西山紘平)
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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

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