[MOM1664]富山一FW坂本裕樹(3年)_富一“伝統のFW”が決勝点
ゲキサカ / 2016年1月2日 22時29分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 富山一1-0日章学園 ニッパツ]
2年ぶりに全国の舞台へ戻ってきた富山一高(富山)へ勝利をもたらしたのは背番号9のFW坂本裕樹(3年)だ。前半28分に決めたゴールが決勝点となり、1-0で勝利。3回戦進出へ貢献した。
ゴールが生まれたのは前半28分だった。相手ボールを奪い、中央からのカウンター。左サイドへ抜けたFW柴田丈一朗(3年)が前線へスルーパスを送り、坂本がオフサイドトラップをかわして絶妙なタイミングで飛び出した。DF児玉響(3年)がスライディングで止めにきたが冷静にかわすと、GKを前に右足シュートを決めた。
殊勲のFWについて、富山一の大塚一朗監督は「裏に飛びぬける速さは富一伝統のFWらしいなというところがある」と称えながらも、「今日は決めてくれましたけど、もっと精度が上がってくれば上でやれるような選手だと思っています。去年から伸びていますし、行く行くはJまで行ってほしい選手」と期待を込めて話す。
今季の富山一は日本一に輝いた2013年度大会時とは違い、目立ったスター選手がいるわけではない。それでも全員守備でしっかりとブロックをつくり、相手の攻撃を遮断。リスクを負わずに、限られた決定機を着実にものにして、勝ち上がって来た。
主将のDF早川雄貴(3年)は「2年前と違いスター選手がいない分、1点を取って粘りきろうと、自分たちチームはそう考えてやってきた」と言い、指揮官も「力がない分、夏から得点を奪って守りきるという戦いを徹底してきていた」と話すとおりだ。
そのようなチーム状況下、先制点を取ることは必要不可欠。大塚監督は「チャンスは少なくなると思っていた。決定機に決められるかどうかだった」と話したが、少ないチャンスをものにしてゴールを挙げたのは、他でもないエースFW坂本だった。
「坂本はすごく前でしっかりと仕事を果たしてくれる選手。ピッチ外でも仕事をしてくれる人なので、今日は結果が出て良かったと思う」と早川主将はチームメイトの活躍を喜ぶ。富一“伝統のFW”が全国舞台でまずは1点を挙げた。
(取材・文 片岡涼)
(写真協力『高校サッカー年鑑』)▼関連リンク
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