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日本高校選抜選考合宿最終日は紅白戦実施、当落線上の選手たちによる“下克上”も

ゲキサカ / 2016年2月10日 17時50分

日本高校選抜選考合宿最終日は紅白戦実施、当落線上の選手たちによる“下克上”も

 第54回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に参加する日本高校サッカー選抜の選考合宿(静岡)は最終日の9日、20分3本の紅白戦を行い、3日間の合宿を打ち上げた。
 
 今年、日本高校選抜の指揮を執る早稲田一男監督(日章学園高)は選考合宿のグラウンドでのメニューを全て終えたあと、「一週間後にまた集まるんですけど、かなり上げた状態で来ないと、痛い目を見るぞというか、恥ずかしい結果に終わるぞと伝えたい。本人たちの自覚でトレーニングするしかない」と厳しい表情で語った。前日に行われた駒澤大との練習試合はゲームの中で連係を向上させながらチャンスもつくっていた高校選抜候補だが、高校選手権を最後に引退した3年生たちがまだまだコンディション不足。選手たちはモチベーション高く準備して臨んできたはずだが、指揮官は「まだ(プレーが)伴っていない」と厳しい。また、阪中義博コーチ(初芝橋本高)は選考会をチャンスと捉えて誰よりもアピールしようという気迫の部分が足りないことを指摘していた。

 最終日の午前中、高校選抜候補は赤いビブスを着た現時点での主力組と黄色いビブスのチームに分けて紅白戦を実施。1本目、4-1-4-1システムの赤チームはGKが坂口璃久(星稜高3年)で4バックは右から古屋誠志郎(市立船橋高3年)、福地聡太(東福岡高3年)、白井達也(市立船橋高3年)、杉岡大暉(市立船橋高2年)の並び。中盤は鍬先祐弥(東福岡高2年)の1ボランチでトップ下に中村健人(東福岡高3年)と藤川虎太朗(東福岡高2年)が入る全国2冠・東福岡のトライアングル。右MFが三宅海斗(東福岡高3年)、左MFが牧野寛太(履正社高3年)、1トップは旗手怜央(静岡学園高3年)が務めた。

 一方、4-2-3-1システムの黄チームはGK寺尾凌(市立船橋高3年)で4バックは右SB宮原直央(國學院久我山高3年)、CB深見侑生(駒澤大高3年)、CB星キョーワァン(矢板中央高3年)、左SBタビナス・ジェファーソン(桐光学園高2年)。そして中盤は鈴木遥太郎(國學院久我山高3年)と尾ノ上幸生(前橋育英高3年)のダブルボランチでトップ下が鳥海芳樹(桐光学園高2年)。右MFイサカ・ゼイン(桐光学園高3年)、左MF吉武莉央(大津高3年)、1トップは矢村健(市立船橋高3年)が務めた。

 黄チームがイサカと宮原の連係でチャンスをつくり、赤チームも三宅と杉岡のコンビで左サイドを切り崩して旗手が決定的な左足シュートを浴びせるシーンがあった。また中村のパスを受けた旗手の鋭い突破を星がスライディングタックルで阻止したほか、三宅とタビナスの激しいマッチアップや市立船橋のチームメートである矢村と白井の奪い合いなど見どころもあったが、1本目は0-0で終了。連係で崩すシーンがまだ少なく早稲田監督もその部分を指摘していた。
 
 2本目は赤のGKに脇野敦至(東福岡高3年)、トップ下の藤川に代えてMF名倉巧(國學院久我山高2年)を起用。そして赤の左MF牧野とFW旗手を黄の左MFイサカ、FW矢村へそれぞれ入れ替えた。その5分、前日の練習試合を含めてゴールシーンのなかった高校選抜候補にようやく得点が生まれる。吉武のパスを起点に攻めた黄はPA外側でボールを上手く収めた尾ノ上が縦に切れ込んで強烈な右足シュート。GK脇野が反応良く弾いたが、そのこぼれ球に「こういうところでは結果が大事だと思ったし、(尾ノ上)幸生がシュート打とうとした時に一瞬で来るかな思ったので行って決めれて良かった思います」といち早く反応した牧野がスライディングシュートでゴールへ押し込んだ。

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