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[新人戦]伝統の堅守に加わった攻撃力、ブロック2位浮上の熊本国府が九州8強入り!

ゲキサカ / 2016年2月13日 22時55分

[新人戦]伝統の堅守に加わった攻撃力、ブロック2位浮上の熊本国府が九州8強入り!

[2.13 九州高校(U-17)大会第3ブロック最終節 名護高 0-3 熊本国府高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場C]

 平成27年度九州高校(U-17)サッカー大会(鹿児島)は13日に予選リーグ最終節を行い、ともに1分1敗の熊本国府高(熊本1)対名護高(沖縄1)戦は3-0で熊本国府が快勝した。ブロック最下位から2位へ浮上した熊本国府は決勝トーナメント進出決定。14日の準々決勝で長崎総合科学大附高(長崎1)と対戦する。

 熊本県大会4試合では東海大熊本星翔高との準決勝で6得点を叩きだすなど4試合で31得点。だが、九州大会では2試合無得点と沈黙していた攻撃陣が予選リーグ突破をかけた大一番で結果を残した。試合開始直後に右MF池本葵(2年)の折り返しをFW高原悠太主将(2年)が合わせた決定的な一撃は名護GK高嶺紫勇(1年)に阻止されてしまったが、好守からMF坂本幸広(2年)やMF田浦恭介(2年)らがスピーディーにボールを動かし、池本や右SB北脇拓海(2年)がクロスまで持ち込む熊本国府は前半終了間際に連続ゴールを奪う。

 28分に左SB尾上りつき(2年)の左足クロスをFW杉田達哉(2年)が競り合ったDFをものともせずに頭で合わせて先制点。さらに30分にも尾上の左足クロスがPAの池本に通り、最後は高原が右足でゴールへ叩き込んだ。一方、10番MF大嶺良幸(2年)中心に丁寧にボールを動かす名護は後半から投入されたFW前里陸斗(2年)のドリブル突破も交えて反撃する。だが熊本国府は8分、田浦の右クロスを杉田が再び頭で決めて3-0と突き放す。名護も11分に左中間を抜けだしたFW仲井間敬介(2年)が一気にゴールへ迫るが、熊本国府はCB藤田海輝(2年)がカバーして得点を許さない。

 この藤田と、元福岡の佐藤光治監督が「夏から急に伸びたんですよ」と説明する183cmの注目DF久野龍心(2年)の両CBはライバル校の関係者も認めるほどハイレベル。GK生田千宝(2年)を含めた守備の安定感の高さに加え、指揮官が「今までは守ってカウンターのチームだったんですけど、攻撃のリズムが面白くなるかなと。特長のあるヤツが多い」というように、攻撃タレントもポテンシャルを秘める今年の熊本国府は楽しみなチームとなっている。まだまだ攻撃時にバタバタしてしまう部分があり、技術レベルも高めていかなければいけないのは間違いないが、最終節の逆転で、九州8強入りを果たした。
 
 熊本国府の現2年生たちは13年度の高校選手権で15年ぶりに熊本県予選を制し、全国大会でも開幕戦で國學院久我山高から勝利するなど印象的な戦いを見せた世代の活躍を見て入学してきた世代だ。60人もの部員が入部してきた現2年生は競争を経て、また「週に2回人工芝でトレーニングできるようになった」(佐藤監督)と環境、指導体制が整う中で成長を遂げてきた。そして佐藤監督就任後4度目の挑戦となる九州大会(総体含む)で初の8強入り。この舞台でまた1試合厳しい戦いを経験できるようになった。

 目標とする総体、選手権での全国出場するために、全国有数の名門校である大津やルーテル学院高、東海大熊本星翔、秀岳館高などが名を連ねる激戦区・熊本を勝ち抜くのは簡単ではない。だが、この日2アシストの尾上は「ちゃんと力出せば(大津も)かなわない相手ではないと思う」と力を込める。元々ハードワークが徹底されており、高いレベルでスタートしている守備などベースの部分がしっかりしているチームに加わる攻撃力。再び全国舞台に立つためにひとつでも多くの経験を積み、自信を掴んで九州大会を終える。

[写真]前半28分、熊本国府はFW杉田が先制ヘッド

(取材・文 吉田太郎)

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