[MOM1709]熊本国府DF尾上りつき(2年)_昨年は切り札の役割担ったSBの左足が炸裂!
ゲキサカ / 2016年2月13日 23時26分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.13 九州高校(U-17)大会第3ブロック最終節 名護高 0-3 熊本国府高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場C]
熊本国府高の佐藤光治監督(元福岡)は3-0の勝利に貢献した選手として、「サイドからのクロスで前半2点絡んでいる」と左SB尾上りつき(2年)をマン・オブ・ザ・マッチに推薦した。前半終了間際に武器である左足クロスでゴールを連続アシスト。一発のある左足がチームに白星と決勝トーナメントへの切符をもたらした。
敵陣深い位置まで駆け上がり、多少体勢が悪くても鋭いボールをゴール前に入れてくるSBは熊本国府の得点源のひとつになっている。佐藤監督、そして自身も認める通り、クロスの質にまだ波があり、精度はより磨いていく必要があるが、この日は大一番でその左足が炸裂。展開によってはSHへポジションを上げることもあるという攻撃的なDFは、先制点の直前にも左足クロスをPAへピタリと合わせるなど、相手の脅威となっていた。
尾上は「自分的には回転とかダメでしたけれど、点に繋がったので良かったです」と微笑。今年は左SBのレギュラーを務めるが、昨年の役割はスーパーサブ。県総体決勝でも左利きのクロッサーとして交代出場すると、鋭い左足クロスを連発した。本人は「あまりFWと合わせられなかった」と反省するが「それだけに専念していました」というクロッサーから、今年はチームの為に攻守で貢献することを目指している。「目立つ選手でなくていいので、縁の下の力持ちのような選手になれればいい」
武器であるクロスについて、参考にしているのは同じポジションの日本代表左SBだ。「太田宏介選手とかよく見ます。クロスの上げるタイミングとか、蹴り方とか参考にしている」というDFは今年、総体、選手権に出場することでチームに恩返ししたいと考えている。「大事に育ててくれているので、恩返ししたい」。その願いを叶えるために左足をより磨き、チームを勝たせる武器にする。
(取材・文 吉田太郎)
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