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[MOM372]北海道・東北選抜DF榎本滉大(仙台大3年)_逆転勝利へ望みつないだ“一撃”

ゲキサカ / 2016年3月5日 5時14分

[MOM372]北海道・東北選抜DF榎本滉大(仙台大3年)_逆転勝利へ望みつないだ“一撃”

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.4 第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会1回戦 全日本選抜3-3(PK4-5)北海道・東北選抜]

 3失点したものの、攻守両面で見せた存在感は絶大。格上と言える全日本選抜撃破に大きく貢献したのが、北海道・東北選抜のDF榎本滉大(仙台大3年=共愛学園高)だった。

 前半から個の力で上回る全日本に押し込まれたものの、「相手の方が、力が上と分かっていたのは、予想していた通り。チャレンジャーの気持ちを忘れずに皆で戦うことを意識していた」と口にしたように、苦戦は想定内。

 サイドを崩され、ゴール前にクロスを上げられても「サイドを崩されるのは仕方ないと監督から言われていたので、中を締めて、上がってきたところを自分たちが跳ね返そう思っていた」と183cmの長身を活かした競り合いと気迫のこもった守りで、決定機を阻止した。

 「宮崎に入った時から、全日本を倒そうと皆、口にしていた」。そう口にする意気込み通りの活躍を見せたものの、隙を突かれて3失点。特に3失点目は自らのクリアが短くなった所をFW山口一真(阪南大2年=山梨学院高)に拾われて、許した悔やまれるものだった。

 ただ、ここからが北海道・東北選抜の力の見せ所。「チームの雰囲気が落ちてしまったけど、最初の1点目がチームに勇気を与えて、そこから自分もチームも勢いが出た」と榎本が振り返る後半34分にFW宮澤弘(仙台大2年=柏U-18)の得点で勢いに乗ると、同37分には榎本自らがミスを取り戻す一撃をお見舞い。

 左CKのこぼれ球を拾ったFW丹代爽弥(仙台大3年=青森山田高)の折り返しを、「良いボールが来たので、取り返してやろうと思った」と頭で叩き込み、逆転勝利に望みを繋いだ。公式記録上はDF石橋理志(仙台大3年=前橋育英高)の得点となったが、榎本がみせた気迫の一発だった。

 本人は失点を悔やんだものの、菅野監督が「経験もあるので、チームの柱としてよくやってくれた。跳ね返しはもちろん、チームを絞めるという意味でも非常に貢献してくれたと思う」と評したように、その存在感は絶大で、勝利の立役者だったことは間違いない。

 これまで目立った経歴はなく、今回が初めての選抜。「いろんな人が見ているので、チームとして個人としてもストロングポイントをアピールしていきたい」と口にするようにデンソーカップにかける想いは強い。

 中学・高校は群馬県でプレーし、ポジションはMF。高校3年次には、関東の強豪大学のセレクションに挑んだものの、最終選考の前日に股関節を負傷したため、合格できず、「拾ってもらう形で」仙台大へと進んだ。当初はボランチとCBを兼任する形が続いたが、次第に軸足を移すうちに「自分の武器は何かと考えたときに、ヘディングを磨くようになった」とヘディングでの競り合いを磨き、今では持ち味に。

 2年目から出場機会を掴むと、レギュラーに定着した昨年はベガルタ仙台の特別指定選手となり、「球際の強さや体のつけ方も違うと学べたし、メンタル的にも大きかった。練習から気持ちを込めて、1プレー1プレーを意識するようになった」と更なる成長のきっかけを掴んだ。

 この日は、全日本撃破に貢献すると共に今年も仙台の特別指定選手となることが発表された。より注目度が増す中で、さらに存在感を発揮できるか期待したい。

(取材・文 森田将義)
●第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会特集

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